chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ゲームではなかったものをゲームとして再定義するという方法論

  
初音ミク
http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01.jsp
 
今までの枠組みにあてはめるなら、このソフトは「新しいDTMソフトの一種」という以上のものではない・・・のだけども、一連のニコニコ動画などでのお祭り騒ぎは今までDTMとは縁もゆかりもなかった人たちを巻き込んで面白いことになっている。「DTMとは縁もゆかりもなかった人たち」とは、たとえば今までゲームばかりやっていたような・・・アイドルマスターとか・・・である。そういう人に、このソフトは、音楽ソフトというよりもむしろ「新種の育成シミュレーションゲーム」と見られているような発言が垣間見える。これは面白い。 
 
なるほど、「シミュレーションゲーム」としてこのソフトを見ると、今までの「ゲーム」にありがちだったマイナスの影がいくつも吹き飛ばされて、それはもう爽快な新次元のソフトに見えると思う。

どういうことかといえば: 
(1)プレイヤーは、ソフトメーカーの思惑にほとんど縛られずに自由に行動できる!
(2)Webというオープンな場が舞台!
(3)今のところニコ動を中心に動いているが、全く別の運営母体であるYoutubeなどをホームベースに活動することもできる。どこを選ぶかはプレイヤーの自由!
(4)購入してない人まで巻き込むことができる!
(5)最小限の出費で遊ぶこともできれば、自分のサイフが許す限り無制限にあらゆる物にお金をかけることもできる。!
(6)ゲームは所詮ゲーム、という閉塞感が無い!

もともと初音ミクはゲームではないのだから、ゲームの枠に縛られてないのは当然といえば当然なのだけれども、今までのゲームに飽き飽きしていた人にとって「これは過去の既成概念に全くとらわれてない新しいゲームだ!」ということもできるという事。 ちょっと前なら「Web2.0」をもじって「シミュレーションゲーム2.0」とでも呼びたい所なんだけど、ちょっとそれでは今更感があるので、なんかこういう物を再定義するのにふさわしい良い呼び方はないものかなぁ。