荒らしコメントを機械的に排除することの弊害について追記。
例えば今回、問題となった「ミリしら」で何が起こっていたか、ちょっと想像してみてください。
本来なら、原曲が好きな人とか、原作者をリスペクトしているような人達からの批判コメントが相当数有ったはずです。ところが、こういうのが全部排除されて、賞賛コメントばっかり並んでいるミリしら動画を、原作者が見てしまったら。
そりゃ怒るか凹むかするよね。
荒らしコメントを機械的に排除する、なんて事をしたら、色々と弊害があるという、象徴的な例だと思うんですよね。正当性のある批判コメントまで荒らしコメントとみなされて非表示にされてしまうんですよね。
一方、そういう、原作者が嫌悪感を抱くに違いないような動画をわざわざUPする人にだって、それなりの言い分はあるかもしれない。ボカロ動画の場合、私みたいなファンばっかりじゃなくて、全く無関心な人とか、むしろ嫌悪感を持つ人、大嫌いっていう人だって沢山居る。おそらく数十万人規模で居る。いいですか、数十万人ですよ！？
そういう状況で、賞賛コメントばっかり残して荒らしコメントを機械的に排除するというのは非常に危険なことです。その危険性の１つが、「裸の王様」を大量生産する仕組みになってやしないか、って事です。
彼らの言葉を借りれば、
「ボカロが栄えているのは歌ってみたのおかげ！もっと歌い手に感謝するべき！」
「ボカロ曲は人が歌って初めて完成すると思っている」
「ボカロPは歌い手のための曲の下請け工場」
「歌ってみた拒否るPとかいたら潰すから教えれ」
などなどということらしいんですよね。
From 年の瀬・歌い手・ボカロ界隈・これからの活動 --- Ohnuma Sound Lab. blog
私はボカロPを支持しているので、こういう酷いことを言う歌い手をどうやって懲らしめてやろうかとか思わず考えちゃうんですが、しかし今のニコ動のシステムでは、ボカロPにしても歌い手にしても、批判的なコメントが機械的に排除されることで勘違いする人が出て来やすいシステムになっている、という事を、やっぱり第一の問題点として指摘せずには居られない訳です。
さらに輪をかけて、イベントやると熱狂的なファンが沢山来てくれるじゃないですか。ニコ動でちやほやされて、リアルのイベントでちやほやされて、勘違いするなって方が無理でしょう。ボカロPにしても、歌い手さんにしても。
で、裸の王様どうしがばったり国境付近で出くわして、お互い罵り合ってんの。
あぁ困ったことだ！！！！！
12/28追記
関連：
ニコニコ生放送 「小沢一郎ネット会見」で極端な言論統制?
http://togetter.com/li/83303
2chみたいに、代替ワードとして「あぼーん」とかいうのを残すだけでもだいぶ違うと思うんだ。
