日本のお祭りの収支ってどうなってるんだろう?なんてことを考えた。
何かといえば、ニコニコ動画の「お祭り騒ぎ」の収支モデルに応用できる要素なんてのが、あるんじゃないかと思ってさ。
伝統的な祭りの場合、イメージでは、世帯ごとに一定のお金を払う町内会のお金みたいなのと、あとは有志による寄付、というのが基本で、ただし寄付については、たとえばちょうちんに名前がはいるとか、旗に名前が入るとか、さりげなく寄付が名誉な行為であることを演出するような配慮がなされている。と、思った。
寄付は企業からの場合もあるが、うっとおしい広告みたいなものがセットで押し付けられるなんていう話は、あまり聞かない。
ここでポイントは、
・寄付とはいいつつも、お金持ちはお金持ちなりに、毎年一定以上のお金を拠出することが事実上義務になっている。
・めっちゃ儲かったとか、良いことがあった所も、妬まれない程度にお金を出すのは、事実上は義務みたいなもの。
・お祭りで儲かっちゃうところ(酒屋とか)が他より多くお金を拠出するのも、義務みたいなもんだ。
・お金を拠出するのと引き換えに得られるのは、「なんだかちょっと名誉な感じ」という程度の曖昧なもので、後でビジネスとしての見返りを期待するものではないということ。
・ここでいくらお金を出すかというのは非常に微妙でデリケートな問題で、たとえばとんでもない金持ちがとんでもない額のお金を出せば良いかというと、それは祭りの盛り上がりに水をさすことになりそうだし、貧乏人からむしり取るような事になってもこれもまたおかしなことになる。だれがいくら出すべきか、というのは、原則あくまで各個人の判断、なのだけれども、空気読めないやつは困るから勘弁してねみたいな、これまた何ともあいまいな、日本的なしきたりによって決まっているような気がするのである。
でだ。
この、きわめて日本的な風習を、ニコニコ動画みたいなものに応用するとは、すなわちどういうことなのか。
毎月の会費は、町内会の会費みたいなもんだな。では、金持ち&金持ち企業からの寄付は? ・・・CMがセットになったスポンサーだけが解じゃないかもよ?
理詰めではないところに、イイ感じの解がありそうな気配がするんだけどなぁ。