chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

使命感というもの

「好きを貫く」系の話、とてもたくさんのエントリーがある。みんなこの問題には自問自答しながら生きているんだな。
 
で、好きなことがある人はいい。
 
好きなことというのがなくて、何をやればいいのかわからないという人の絶望感。
 
そういう人の話を聞いていて、「あ、この人たちには使命感みたいなものも無いんだな」と思った。
 
使命感なんてのは脆刃の剣で、それに押しつぶされてしまう人も居て、だからあまり肯定的なことばかりも言えないんだが、世の中を回していくためにはみんなが好き放題しているだけでは駄目なことは考えるまでもない。
他人の幸せのためにみんながそれぞれすこしづつ何らかの使命感を持って責任を果たす、ということ。
 
自分たちにどういう使命が果たされているのか、ということを学ぶのが、学校の本当の存在意義だったのかもしれない。
 
戦後の40年間ぐらい・・・昭和60年頃まで・・・の日本の教育を支えてきたのは、戦争を体験した世代の反省に基づく強烈な使命感だったような気がする。自分らの世代まで、学校には軍隊帰りの教師というのが居た。当時は今の言葉でいうところの「うざい」存在に感じていたし、ぶっちゃけ問題教師も多かったらしいけど、あの先生たちがどんな使命感を持って教育という仕事に臨んでいたのかという話には、本当に頭が下がる思いがする。当時の学生は、無意識のうちに、自分たちに果たせられた使命というものを、そういう人たちから感じ取ることができた。

 
そしてそんなものは、今の時代にはもう失われてしまったということなのか。