chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

一ヶ月前の富野節から

 
東大工学部で富野節が炸裂!ロボットの開発なんかやめましょう! --- ascii.jp
http://ascii.jp/elem/000/000/142/142837/
 
日本のリアルなロボット開発史を考える時に、ロボットアニメの影響は計り知れないと思うのだが、そのロボットアニメを引っ張ってきたその人からこの言葉が発せられたということは、なかなか衝撃的な出来事だった。
 
こういう結論に至る伏線というのは色々あったと思う。有名どころでは「空想科学読本」。
ちょっとググったらWikipediaにまで項目ができてて笑った
空想科学読本 --- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E6%83%B3%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%AA%AD%E6%9C%AC
 
壮大な宇宙ドラマの空想を広げるだけ広げて、・・・でもやっぱり、地球だよね、という結論が導き出されて、じゃぁその有限な地球上であと10億年人類が生きていくためには、とか。工学分野でこんな説得力のある話ができる日本人がまだ居たのかと。
 
今読み返しても、圧倒されるばかりなんだが、じゃぁ、これを聞いた学生は、どんな行動を起こすだろうか。
そして自分はどう行動すべきなのか。
 
「地球上であと10億年人類が生きていくためには」という究極のトップダウン式命題をブレークダウンする作業はたぶんこんな所で行き詰まる。
 
「そもそも、人間はどう生きてどう死ぬべきなのか?」。
 
10億年人類が生きたとしても、それが冷凍カプセルの中の植物人間状態で生きていたって意味がない訳で。
でも、じゃぁ意味のある生き方って何よ、みたいな。あるいは、全部ロボットがやってくれて、人が何もする必要がなくなったら、それでいいのか?という話は講演の中でも出ているとおり。
 
いっそ「結婚して子供つくって子供育てて子供に看取られながら死んでいくのが正しい人生です」って誰かが言い切ってくれた方が楽な気もするし、そんな思考停止は許せん気もするし。
 
「人類絶滅するときは、それはそれでじょうがないんじゃね?」っていう投げやりな態度に対して、毅然として「それじゃぁだめだ!」なんていえるような哲学は、残念ながら持ち合わせてないのだ。
 
巨大隕石衝突シミュレーション