chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

三笠フーズの件

 
・問題なのは、食用に使用してはいけないという約束で購入したものを食用に使ったということ、約束を長年にわたって故意に破っていたということ。約束を破ったことが問題。それ以上の話ではないと思う。
 
・たとえば基準値の2倍のppm残留農薬やカビ毒のある米を、1/3混ぜたブレンド米の総合の毒性は、ブレンドによって薄められて基準値以下となり、検査に合格することができる。すなわち、このような比率で混合したブレンド米に関しては安全性の問題はない、というのが現在の残留農薬に関する冷静な判断となる。突っ込みどころはいろいろあるけど判断は判断。
 
・国内で流通している農産物の大半は、残留農薬の検査そのものを受けていない。もちろん一部は抜き取り検査されて、その結果大規模な残留農薬汚染が問題になるようなケースがこれまで発覚してこなかったので、「統計的に」現行の検査の頻度で問題は無いのだろう、たぶん・・・という話はできる。とはいえ、未検査の農産物を無批判に受け入れる一方で、健康に支障のない程度の微量の残留農薬が検査で見つかった農産物をこてんぱんに叩き潰す姿勢というのは、なんだか・・・おまえら馬鹿?。
 
知らぬが仏とはこういうことを言うのでしょう、たぶん。
 
残留農薬の検査は、抜き取り検査なので、あくまで「統計的に」、たぶん安全でしょう、と言えるという程度のものでしかない。抜き取り検査で残留農薬が検出されなかったからと言って、それが今晩あなたの食べる食事を「100%の確度で」保証できるものではない。安全性を証明するために、その食材を検査機関に送って検査してもらえば、安全だったことを証明できるが、送ってしまうと食べる分が無くなるので、それとは別の食材を持ってきたら話は振り出しに戻る。だれが安全性を保障するのか、農水省の責任は、なんていってるけど、未検査の農産物がこれだけ普通に流通している実態と考え合わせると、やっぱりお前ら馬鹿だろという感想しか出てこないね。
 
・国内で使われる農薬は、人に無害なもの、ほとんど害のないものが主流になりつつあるとはいえ、自殺に使える程度の農薬はまだあるし、実際に農薬で自殺する人が今も居るし、そういう農薬が散布された農産物が未検査で普通に市場に出回っている訳。農家では、自家用に自分たちで食べる分の農作物だけは無農薬で栽培して、農薬を散布した農作物は全て売却して自分たちは食べない、なんていうのはわりとある話。一方それはやっぱり消費者に不誠実なんじゃないかということで、全部を無農薬にして無農薬です!っつって売ろうとしたら今度はその農家が逆に消費者に叩かれるとか、もう、わけわかんねーよ。
 
・カビ毒の場合は話はさらに面倒で、倉庫での保管中に局所的にカビが発生・増殖したりすると、抜き取り検査では発見できない可能性が高い。検査PASSできる程度の微量の毒性であっても、原因のカビが生き残っていれば後で局所的に増殖する可能性が有る。
 
・まぁ俺は別に長生きしようと思ってないから、農薬カビ毒関係なく美味しかったら食べちゃうけどね。そもそも、てめえらの環境破壊がどれだけ地球の害になっているかっていう事もたまには考えろっつーの。

 
「毒ギョーザに比べればたいしたことない」 太田農水相発言にネットで怒り爆発
http://www.j-cast.com/2008/09/12026957.html

汚染米事件のこと --- 有機化学美術館・分館
http://blog.livedoor.jp/route408/archives/51276933.html