chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

Innocenceのあの楽器

こちらのニコニコ技術部ネタで頭の体操

元動画はこちら

 
【画面から見てわかる特徴】
・左手で大きなタッチパッドみたいなのを操作する。
・左手のタッチパッドには模様が表示される。発光色はほぼブルーグリーン1色
・模様は直線とか丸とか三角とか四角とか。幾何学的な模様
・実は細かい操作スイッチがいろいろついている。タッチパッドの上。
・向かって左の枠にスリットがある。スピーカが仕込まれてる?
・右手でも何か操作できるっぽい。タッチセンス的なものなのか、回転ホイール的なものなのかは映像からはよくわからん。
 
【キーテクノロジーその1】左手の動きの取り込み
△抵抗膜方式 
安いけど、軽いタッチでは反応しない。しっかり押す必要があり楽器向きではないと思う。
こちらのかたの実験は抵抗膜方式

ちなみに、ディスプレイサイズならこういう市販品があるけど、枠が邪魔。
USB対応15型タッチパネル LTP-15U 約3万円
https://shop.elecom.co.jp/Store/Product.aspx?JanCd=4992072481008
特注品を50万円から請け負ってくれる会社があるのは魅力。
タッチテック http://www.touchtek.jp/teikou/teikou.html
 
○静電気容量方式 
軽いタッチで高速反応ができる。ただし静電気というデリケートなものを扱うので色々ノウハウが要りそう。ちなみに、小型の電子楽器についているタッチパッドはこの静電気容量方式がほとんどのはず。本命かも。

ディスプレイサイズの単品タッチパネルを取り扱っている会社
タッチテック http://www.touchtek.jp/seiden/seiden.html
特注品もやってくれるそうだけど、たぶんイニシャル費に数十万円〜100万ぐらいかかるんじゃないかな。俺の給料では厳しい・・・。
 
○光学方式 
マルチタッチの検出が可能。和音を出したいならこれ。手間を惜しまなければアマチュアでも手作り可能。大型化も可能。欠点はやや大がかりな装置になってしまいコストがかかることと、外乱光で誤動作の恐れがある。ステージ上の照明で誤動作しないようにするにはやはりそれなりのノウハウが必要かな。あと、スムーズなポルタメントっぽい動きも苦手だがこれは和音を出せる長所と引き換えに犠牲になるもので、一長一短だな。
こちらの方の実験は光学方式の模様

 
△超音波方式 
 ステージ上の大音響に耐えられるかなぁ?
 
△ペンタブ方式
 実は初音ミクの手って、皮膚と血液と骨と筋肉でできているとは限らないんじゃね?実は指がペンタブのペンになってたりするんじゃね?・・・なんていうひねくれた発想で。人間様が真似するには指にペンタブのペンを巻きつけるw。ペンタブの受けの方を透明にできるのかどうかは???。圧力に反応するのが魅力。(他の方式では圧力に反応させるのは無理。)
 
テルミン方式
 作るのは簡単かもしれないけど・・・演奏が難しすぎるだろ・・・
△金属探知器の応用
 テルミンと50歩百歩だな。
 
☆実はドラムパッドだったりして?
 指の細かい位置なんかさくっと無視して、左手で板を叩くとそれに反応してドラムの音が出ちゃう仕組みだったりしてw。センサを何箇所かに付けておけば数種類のドラムやシンバルを叩きわけるぐらいは出来そうww。
 
 
まっとうな方法で、技術部員がまだ手をつけてないのは静電容量方式か・・・。
 
【キーテクノロジーその2】ディスプレイ
×液晶方式
大手に特注で作らせるとか、ぶっちゃけ無理でしょw。液晶だけでも数千万、ディスプレイとして機能させるためのもろもろをセットにすると億の単位で金がかかるぞ。
×プラズマ方式 同上。
×有機EL方式
生産設備さえあれば将来的に簡単にできるようになる可能性はあるんだが、問題はその生産設備。まだどのメーカーも開発競争にしのぎを削っている段階なので、大型のものを作るには、これも億の単位で金がかかる。
 
△無機EL方式 
ブルーグリーン1色でOKという点に着目。ブルーグリーンのELシートを任意のデザインにカットして貼り付けて、ON/OFFしてそれっぽく光らせるという方法。カット前のシートA2サイズが1万5千円+専用電源3万円ぐらいで市販されていて、個人でも入手可能。
http://el-itylab.com/?gclid=CNWR9OOv3pcCFcMupAodSHnIDA
発光色もSFっぽくていい感じ。ただし、そのままでは発光してないとき白っぽい。ので、光ってないときを黒っぽく見せるために、スモークアクリルの内側に貼って光らせるなどの工夫が必要か?暗くてよく分からなくなっちゃうか・・・
欠点は制作時点で発光パターンが決まってしまい、PVにあるような柔軟でカッコイイ表示は無理ってこと。コスプレ用のオモチャぐらいなら可能かな、っていうレベル。200Vぐらいの高電圧で光らせるので、感電注意っていうのも欠点ではある。
 
△LEDディスプレイ方式
 YAMAHAテノリオンを拡張するようなイメージ。うーん・・・デザイン的にオリジナルからちょっと離れちゃうな。
ちっちゃいLEDを並べる?・・・めんどくさすぎ。却下。
 
○リューターでデザインを彫りこんだ透明アクリル板を横からLEDで照らす
これも固定デザインの表示のみに割り切る方法。こんなイメージのやつの応用

板が透明なので、重ねてON/OFFすれば見掛け上違う表示が可能。10種類の表示パターンとして、3mm厚を10枚重ねても30mmの厚みですむ。丸も四角も△も可能。非常に細い線も一応出せる。ただし下の方のレイヤーは上のレイヤーの彫りこみに邪魔されてきれいに見えないだろうけど。問題は、厚みのあるアクリルって、実はめちゃめちゃ重い。現実的に楽器として可能な重さに収まるのかどうかが不安。
 
リアプロジェクション方式
すごいですねー。改めて最新情報チェックしてみたら、こんな小さなプロジェクタがあるのね。
3M マイクロ プロフェッショナル プロジェクター MPro110 約4万円
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001IYDI6K/nicovideojp-22/ref=nosim
フロントプロジェクション用なのだけれど、スクリーンを工夫すればリアプロジェクションでも表示可能。
楽器は薄いので、思いっきり歪んだ表示になるけれど、表示させる画面はこの楽器専用にデザインできるのだからある程度フォローできるはず。これだけ小さければ1つの楽器の中に複数台仕込むことだって可能だ。バッテリーでも動かせるというのもポイント高い。 表示はかなり暗いだろうから外で使えないのはしょうがない。自由度から言ったらこれでほとんどキマリかもしれない。ちなみに先の実験

この人もリアプロジェクション方式をたぶん考えているんだろうと思う。ちっちゃいプロジェクタが最後の方に出てくるよね。
 
☆光学式タッチパネルの光源を、ディスプレイにも利用してしまうという方法
 指タッチを検出しつつ、カッコイイ表示も兼ねてしまうという、一石二鳥を狙った方式。ふつうは光学式タッチパネルの光源には、赤外線とかを使って見えないようにしてあるんだ。そこにあえてブルーグリーンの可視光をつかって、ついでに明るさをコントロールできるようにしてかっこよく光らせちゃおうというアイデア。指で遮られた光の経路のLEDだけフルパワーで光らせる、とかいうふうにコントロールすればそれっぽくなりそう。欠点は、光り方が直線しかできないこと。丸とか三角とかは無理。細い線も無理。でも、それらの欠点を考えあわせても、光が見せかけだけじゃなくて、ちゃんと発音に関係してますよ、っていう方がカッコイイと思うんだよなぁ。どうでしょ。
LEDじゃなくてレーザー使えばさらにカッコよくなると思うが、流石にコスト的に・・・
 
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話はそれるけど、個人的にはこっちの楽器も実現させたい


 
この、枠がブルーグリーンに光る黒いエレキギター。かっこえー!
最初はLEDで光らせようかと思ったけど、さっきの無機ELシートをカットして貼り付けたら簡単に出来そう。これぐらいならその気になれば冬休み中にできるかも。あーでも、この明るさはLEDじゃないと無理か?
デザインはテレキャスターが近いけど、普通のテレキャスは糸巻きのところの形が違うんだな。
 
EL用インバータの自作記事みつけた
http://www.geocities.jp/ngc4826/electronics/astro/el2/el.html
ほっほー。このトランスの使い方賢い。
周波数は150〜450Hzか。ギターの音を適当に分周してそのまま突っ込んだらそれっぽくならないかな?
 
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「あの楽器」について、続き書いたよ! (2009/2/16)
http://d.hatena.ne.jp/chintaro3/20090216/1234782381