未来サミットは、どっちかというと、素質のある人を伸ばすための取り組みだよね。
世の中全体で見れば、この視界から完全に外れてしまっている人の方が大半だという事を忘れてはならない。
たとえばキャバクラのお姉ぇちゃんたちを適当に連れてきてパソコンの前に座らせて、キャバクラ以上の収入が得られるようなソフト屋に育てるにはどうすればいいか、っていう命題は面白いと思っていて、頭の体操がてら時々考えるんだよね。
参考になりそうな成功例はある。インターネットの普及初期には、ホームページを作ろうと思えばHTML覚えたりFTPソフトの使い方を覚えたりしなくちゃならなかった。でも今は、ブログサービス等を使えばキャバクラのお姉ぇちゃんにでも簡単にブログ開設できたり、ケータイ小説を不特定多数の人に読んでもらったりすることができる。難しい部分を隠蔽して簡単に使えるようにする技術だね。これは本当にすばらしい。今のところ収入にはならないが、それは当初のHTMLや手作業FTPの時代からそうだった訳で、技術的な可能性という点では大きな成功例といっていいと思う。
HTML覚えたりFTPの使い方を覚えたりという手順をすっ飛ばしてブログ開設できるようにするために、一番ポイントになったのは「ぶ厚い取説とかを読まなくても、さわってればだいたい使い方がわかる」というデザインを導入したことだろう。
では、「言語を勉強したり取説を読んだりしなくても、さわってればキャバクラのお姉ぇちゃんにでも使い方がわかってプログラミングできるようになるソフト開発環境」というのは、どういうものだろう?
(気をつけなくてはならないのは、未来サミットみたいな成功者と秀才ばかりを集めた集会では、こういう最底辺を底上げするような話題になりにくいということ。しかし、本当のボトルネックはこっちの方にあるんじゃないかと思っている。)
少なくとも、日本語で(英語を使わずに)プログラミングできる環境は整備しないと、底辺の底上げは無理だ。何度ぐるぐる考えてもここだけは外せない。
次は図示とかアニメーションとの連携、ゲームっぽいインターフェースとか?
もし、日本語プログラミングなんていう話題を未来サミットみたいな場所で振ったら、鼻で笑われるのかなぁ。