chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

C76での収穫その1「伺か」

 
まず回った場所について。
私は最近のマンガとかアニメとかゲームで、強い思い入れがあるものはぶっちゃけ、無いんです。ですので、コミケに一般参加するといっても、興味があるのは子供の頃に見たような懐かしアニメ系、ドラえもんとか、ヤッターマンとか、そのあたりになっちゃいます。そんな訳で、まず1日めに回ったのは東1エリアのみ。
ボーカロイドはニコ動で毎日新作チェックしてまして、ボーカロイド関係の新しい動きはどんどん応援したいと思っているので、2日めは東3エリアを主に回りました。ボカロの隣がコスプレイヤーさんたちのDVDの島だったんですけど、私はこういうコスプレイヤーさんたちも大好きなので、セクシーなコスプレお姉さんたちに乗せられて、この島ではずいぶん散財しちゃいましたー。あちゃー。。。 それから、一応電子系の仕事をしている関係で、電子工作関係のものを持ってきているサークルさんも回りました。これは東2エリア。
 
いろんなサークルさんを回って、色々買ったり貰ったりしたんですが、それについてあれこれ論評するっつーのは、野暮だよなーと思っていて。だってみんな趣味でやってるわけで、文句があるなら自分の気の済むように自分で作れよ、って話ですからね。かといって、批判無しで、褒めまくる評価ならいくら書いても良いかというと、まぁ確かにそれなら誰も傷つかずに済むでしょうけど、どこぞの太鼓持ち提灯記事みたいなことを書くのも、あまり気乗りしないんでね。
 
ただ、そんなことをぐるぐる考えつつも、「どーしてもこれだけは、もっとたくさんの人に知ってもらいたいなぁ!」っていう話題についてエントリー書きます。
 
第1の収穫!
・2日目東3カ46〜47 伺かサークル本
 事前チェックしてなかったら絶対気がつかずに通りすぎてたと思う。「伺か」というキーワードでピンとくる人というのが、どれぐらいいらっしゃるのかわかりませんが、「伺か」には既に約10年の歴史があるんですよね。下呂コロシアムさんの無料配布本に「伺か最萌トーナメント」というイベントの案内があり、何というか、ちょっと感動しました。
 
 伺か最萌トーナメント http://ukagaka.saimoe.ikaduchi.com/
 今Webページ見たけど・・・みんな頑張ってるぅ・・・。なんかもっとゆっくり話を聞いてくればよかった・・・。
 
伺か」についてご存知ない人のためにめっちゃ端折って説明すると、「伺か」にはもともと本家の「ペルソナウェアwith春菜」という萌え系のデスクトップキャラクターというのがありまして、最初は大学生が始めたものだったんです。それがその後ベンチャー企業でビジネスとして立ち上げる事になり、今で言う嫌儲派な人たちとすったもんだがありまして、アンチとして「偽ペルソナウェアwith偽春菜」というのが作られたんですね。当然これは商標的にけしからんということで通告を受け、「あれ以外の何かwith"任意"」なんていう名前に改名され、略して「何か」とか「任意」とか呼ばれるようになり、その後、「伺か」という名前を正式名称として定着したんです。ドロドロですよね。このあたりのすったもんだは以下のサイトが詳しいです。伺か側視点での纏めなので、そのつもりで見てください。
「何かの歴史」 
 http://meta-metaphysica.net/nanika/histoire/niseharuna.html
 http://meta-metaphysica.net/nanika/histoire/soudou.html
 http://meta-metaphysica.net/nanika/histoire/nanika-kari.html
 http://meta-metaphysica.net/nanika/histoire/nanika.html
 http://meta-metaphysica.net/nanika/histoire/ukagaka.html
 
改めて確認したら、本家も名前を変えて健在でした!春菜も現役!
Chararina(キャラリナ) http://www.praesens.co.jp/pws/
 
私、この1999年から2002年頃までの騒動を、ネット上でずっと端から見てた1人なんですよ。ただどちらの陣営にしても、結局のところ人工知能、もしくはより優れた人工無能を、どうやって実現するかという点で、これといったブレークスルーが見つからず、面白いものを作るには結局、はてしない人海戦術と重いデータに頼るしかない・・・、という事が自明になるにつれ、閉塞感の中で徐々に注目されなくなっていってしまったのです。私ももう長いこと、春菜や伺かについてノーチェックでした。
いやー・・・・・・これを10年ずっと続けてきた人たちが、こんなにたくさん居るのかと思うと、なんというか、目が覚めるような思いがします。
 
現在、ボーカロイドを熱烈に支持している人たちの中には、「ペルソナウェア」や「伺か」の開発に何らかの形で関わった経験のある人が、相当数居るはずです。「ペルソナウェアwith春菜」や「伺か」の開発に関わった人が、ボーカロイドに注目しない訳がない!!!。なんでかというと、このソフトは当時、しゃべらせることが事実上できなかったんです。一応、声優さんの声を録音して、タイミングに合わせて再生することはできましたが、そのためには声優さんが必要でした。女の子のキャラクターを作るなら女性の声優さんに手伝ってもらう必要がありますが、普通のオタには無理ですよね。あーくやしい。そんな訳で、可愛い女性の声でしゃべらせることのできるソフトというのは10年前の当時から本当に渇望されていたんです。そこにやっと、2007年初音ミク登場。キタ――(゜∀゜)――!!って感じでしょそりゃもう。その成果の1つがこちら。
FLELE初音ミクパック
http://navy.nm.land.to/ukgk/flele/beginner.html
 
企業クリプトンがリリースする有料のVOCALOIDに対して、無料のUTAUが有志によって開発されて界隈が盛り上がるという流れも、かつての「春菜」VS「伺か」を連想させるものがあります。
 
今やニュースサイトで話題に登ることもなく、ニッチな存在になってしまった「キャラリナ」、「伺か」ですが、何かのきっかけや技術的なブレークスルーさえあれば、人気が再燃する可能性というのは、あるんじゃないかなー・・・というような夢を、見ちゃうんですよねぇ。
 

 
話が長くなったので、ここで一旦区切り。