chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

勝ち組・負け組と部品の話。

 
手取り16万しかなくて、世間の収入水準から言えば負け組の部類に入る私だが、気分的には、今のところは、あまり負けている気はしていない。なんでかというと、かなりマイペースに、わがままな生活を送らせてもらっているから。
 
マイペースで生活できるって、有難いことだわ。どれぐらいマイペースかというと、電話に出たくなきゃ普通に出ないし、メールも見たいときしか見ないし、盆も正月も実家になんか帰らないし、休日に嫌な予定を入れるなんてほぼないし、調子悪けりゃさくっと有給取って休むし、嫌な仕事は上司命令でも断るしw。困ったやつです。これだけわがまま通してりゃ、負けた気はしない。
 
給料が良ければ何が実現するかといえば、持ち家と、良い車と、それからいい人と結婚して、子供作って育てて、死ぬときには一財産残せるかな、みたいな。
 ・・・もうそんなの、ぜーんぶ諦めてるもんね。諦めたら負けなのか?じゃぁせいぜい、この程度のことが実現すれば勝ちな訳? なんだそれ。どうでもいいやw。
 
収入が多いにこしたことは無いのだけど、一方で収入が増えれば心労も増えるということを体感していて、そこになにがしか「○○のために!」のような大義名分があれば、頑張れるのかもしれないが、自分にはそれがないので無理だとわかった。 べつに人生に大義がなくたって、かまわないよ。もう。
 
==========================================
 
私は子供の頃から電子部品というやつが好きだ。子供の頃の環境が田舎だったせいで「カッコイイもの」がTVを壊して手に入れる電子部品ぐらいしかなかった、ということもあるのだけど、実際、昔の電子部品というのは、本当に美しく作られていた。一つ一つの電子部品に、それを作った人たちの夢とか希望とかが詰まっていたことを、子供ながらに敏感に感じ取っていたのだと思う。
 
今の電子部品にそれが残っているかというと。・・・一見、形はそんなに変わってないんだ。でも、電子部品に夢や希望を託す人というのは国内では絶滅危惧種になりつつあり、電子部品から夢や希望を見出す人というのもまた然りという具合で、若い人が興味を持たないのも無理はない話に見える。 電子部品は単なる金儲けの道具でしかなくなってしまった。
 
部品といえば。 ・・・会社の中で歯車として働く労働者も、ある意味「部品」である。・・・としたときに、電子部品が大事にされなくなる風潮と、労働者という部品が大事にされなくなる風潮とには、何か重なるものがあるような気がした。
 
もし本当にそれらがリンクするのだとすると。
その根の深さに改めて驚く。
 
 
自分は、安月給でも、電子部品を大切にする技術者でありたいなぁ。