chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

日本人ならソースコードにAA(アスキーアート)を導入すべき

 
日本人て、「目に見えるもの」じゃないと信じない・動かないっていうのが、強みでもあり、弱みでもあると、最近よく感じる。
日頃の仕事の話でいえば、文字だけのメールは、いくら文章を頑張っても右から左に流されて終わり、みたいな。とにかく、図とか写真が無いことには何も始まらない。個人単位でもそうだし、組織単位でもそう。
 
身近な解りやすい例は、料理屋のメニューだね。日本の料理屋のメニューって、だいたいは写真が横にあったりとか、店先にサンプルの展示があったりする。日本人は、文字だけのメニューを見ても理解した気分になれないのだ。理解できなければ不安になる。理解できない状況に置かれる事自体を嫌う。写真やサンプルを見れば、安心して注文できる。・・・日本に住んでいるとそれが当たり前に思えるけれど、じつはこれは当たり前じゃないのかもしれない。例えばフランス人なら、フランス語で書かれたメニューを読めば、そこに写真が付いてなくても、文字を読んだだけで理解した気分になって、納得して注文できるのかもしれない。日本人が写真を見て納得したのと同じレベルで。
 
考えてみればおかしな話だ。文字で書かれたメニューの横に、その料理の写真が載っていたからといって、その料理のことを真の意味でどれほど理解できるというのだろう? しかし、それでも日本人は文字だけでは不安なのだ。文字の横に写真がないと安心できないのだ。写真があれば安心なんだ。理屈じゃないんだ。それが平均的な日本人なのだ。
 
こういう日本人の特性が、じつはいろんなところに影を落としているんじゃないかと思った。
 
影を落とすっていうとちょっとネガティブな表現だね。良い効果もあるよ。たとえば、日本の工業製品で、今でもかなりの世界シェアを握って存在感を保っているものといえば、・・・液晶ディスプレイ、デジカメ、プリンタなど・・・視覚に関するものなら、強いのだ。視覚に関するものなら、強いのだ!。視覚に関するものなら、強いのだ!!!。大事なことなので(r。日本で組織を動かそうと思ったら、こういう、文字通り「目に見える」成果があるものじゃないとうまく行かないらしい。マンガとかアニメもこっちだね。
 
ここまで前フリ。ここでやっと本題。
 
うまく行かない典型がソフトウェア。でしょう。平均的な日本人にとって、文字しか無い状況というのはとにかく、からっきしダメ。得意な人も居るが、それは例外的な存在。 ビジュアルなんたらとかいう開発環境ならまぁ、やっとギリギリセーフかな。文字しかない開発環境はとにかくもう最低。inputもoutputもインターフェイスも全部文字だけ、みたいなキャラクタベースの開発環境は、個人レベルならそこそこ行けても、組織的に大きなプロジェクトだと、もう悲惨。そんなんで勝てる訳無いよね。やっぱあれですよ。料理のメニューの話と同じなんですよ。普通の日本人は文字だけじゃ解った気になれないっていうのが癌なんでしょうきっと。
 
・・・となれば、料理のメニューみたいに写真入りのソースコードにするとか、マンガ入りソースコードなんてのを日本発で開発すれば、日本でもプログラム人口が増えて国際競争力UPするかもよ? とりあえず「やる夫」でもいいや。ソースコードが、「やる夫講座」みたいにAA(アスキーアート)で埋め尽くされてんの。いや、マジで。 アメリカの真似するばっかりで日本のITは負け組だなんて嘆いてるだけじゃなくて、日本人の特性にあった工夫を、もっとすればいいと思うよ。
 
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http://anond.hatelabo.jp/20090924134405