chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

メモ

たぶん後で書き直す。とりあえず箇条書き。

 
・「御三家」の話が出てこないのがちょっと残念
・多くの人が、「御三家」は一過性のブームだろうと思っているようだが、それは重要な本質を見落としていると思う。ここでは新しいタイプの「二次創作の創作エンジン」が動いている。少なくとも、こういうエンジンが生まれた事は一過性の出来事ではない。
 
従来のブーム:
プロの一次創作を視聴者が粛々と消費するのが基本。成功するとブームが起き、二次創作が生まれる。ただし、次のプロの一次創作が出てくると、以前のものは、やがて下火になる。ブームのサイクルは、制作者側の支配下にある。(ごく一部の例外を除いて)
 
ニコマス
従来のビジネススタイルの延長線上ではある。(アイドルマスターという、プロの手による一次創作のクオリティの高さに依存している部分が非常に大きい、と言う意味で)が、二次創作のクオリティが非常に高く、二次創作どうしで刺激しあってさらに新しいものが生まれると言う良いサイクルが回っている。
 
VOCALOID
「プロの一次創作」に相当する部分が非常に小さい(初音ミクで言えば、数枚の公式イラストとキャラクター設定、声のみ)。ストーリーも動画もメーカーからは提供されない。ブームの中核をなすのはユーザーの作り出したものであり、企業(クリプトンなど)の支配下に無い。それが相互に刺激しあってさらにユーザーどうしで新しいものを生み出して盛り上がっていく。
 
東方:
そもそも出発点が同人。それに続く二次創作も同人誌、同人音楽、同人グッズというスタイルで自由に展開する。ここでは企業は終始脇役でしかなく、企業の理論・企業の力学に依存しない。(東方Projectの第1作目は、なんと1996年)。ここに至っては、従来の「プロの一次創作を視聴者が消費する」というビジネススタイルとは全く異質な生産/消費のあり方が定着している。
 
ネットスターでの御三家の取り扱われ方の問題点
やっぱりまだ、「プロもしくはプロレベルの優れた一次創作を視聴者が粛々と消費する」という従来のスタイルが主軸に捉えられていて、二次創作で起こっている地殻変動の重要性に、出演者が気がついていない節がある。
(ちょっと追記→)「ネットスター」という命名自体が、既存のマスメディアの枠組に囚われた視点であり、深刻な矛盾をかかえているようにも思える。たくさんの小さなスターがお互いに刺激しあって輝きを増して行く様が重要なのだとするなら、例えば「ネット星雲」とか「ネット銀河」とかいうような名前の方が、ふさわしいのかもしれない。