これもねとすたシリアスで宣伝されていた本。アマゾンでポチりました。
非常に丁寧な文体で、人柄の良さを感じさせる文章なんだけど、全体としてはハッキリ言ってイケてない。
何がイケてないって、こういうインターネットの「最先端のアーキテクチャ論」を語ろうとしている割には、「書籍」という旧態依然の「アーキテクチャ」の上にこの本が「生息している」ために、全く説得力に欠けるものになってしまっているという事。参考文献のリストとかも丁寧にまとまってはいるんだけど、それがクリックひとつで見れるようになっていないことの野暮ったさに無自覚・無批判なのは致命的だ。オペラ歌手がロックの素晴らしさを歌っているみたいなちぐはぐさである。理系の人が読むと、図表が少ないことも手抜きの印象を免れない。
「アーキテクチャの生態系」濱野智史著
http://d.hatena.ne.jp/asin/4757102453
