chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

草野球の面白さとプロ野球の面白さの間にある隔たり

パソコン上でのエンターテイメントっていうのは、どんどん変化していってるけど、でも人間にとってのエンターテイメントの本質って、そんなに変わるもんじゃないだろう、とも思っていて。
 
ネタ元:
音楽に新しい憧れを 初音ミク・古川Pが語る
人気ボカロPV作家が語る、どん底からの再出発
etc. その他にもascii.jpさんの所には、いろんなボカロPさんのインタビュー記事がたくさん上がってますね。
 
ニコ動にはこういう凄い人達ばっかりじゃなくて、「初めてVOCALOID使ってみました〜」っていう初心者の動画も日々UPされてます。「VOCALOID処女作」とかのタグで検索すると出てくるよ。こういう、初心者からプロレベルの人までがごちゃまぜに存在する状況、・・・・っていうのを、ちょっと「野球」に例えてみたりすると、少し状況整理できるような気がする。
ざっくり分けると
(1)ボール遊び、キャッチボールレベル
(2)草野球      
(3)高校野球大学野球
(4)プロ野球  
(草野球にもピンキリありますし、社会人野球ってのもありますけど、その辺ほとんど知らなくてごめんなさい。)
 
ここで、(1)〜(3)っていうのは、基本、お金にならない。儲からない。儲けのためにやるもんでもない。で、ニコ動が今、主戦場にしているのは、どう考えても(1)〜(3)のレベルまでですよね。(4)じゃない。
 
念のため言っておくと、(1)〜(3)が金にならないからといって、それがこの世に無くてもよいムダなものなのかというと、絶対そんなことは無い。これは誰も異論無いはず。それ抜きには(4)プロ野球 は、あり得ないもんね。 一方、高校野球やってる高校生が、例えば「甲子園優勝したら1千万な」とか「オレの右腕には10億の値打ちがあるんだからタダで投げてもらってありがたく思え」とか言い出したら総スカンで叩かれる。たとえ経済的にそれ以上の価値があったとしても。このへん、理不尽な気もするが、叩く側の心情も解るし、難しいところだな。
 
話を戻すと、今のニコ動のボカロ界隈を野球に例えると、ボール遊びしてる人も、草野球してる人も、高校野球大学野球やってる人も、みーんなゴチャ混ぜっていう状況。で、観客の視線は自ずと凄い人の所に集まっている・・・と。
まぁ、リアルな野球ではあり得ない状況なんですが、もし仮に野球なら、こういう場合、上級者が一言二言、ボール遊びしてる子供に暖かい声をかけてあげればさ、それは声をかけてもらった側にとっては、すごく価値のある言葉に成り得るし、全体の雰囲気も良くなるよね。ボカロ界隈でも同じだと思うわけ。
 
「草野球の面白さ」と「プロ野球の面白さ」との間には、質的に大きな隔たりがあると思うのだけど、でもどちらか一方だけでいいってことにもならないし、草野球をやってる人にはプロ野球の面白さがもちろん解るだろうし、プロ野球やってる人には、プロ野球とは違う草野球の楽しみ方ってのが、もちろん解ってると思うんだよね。
 
なんだけど、これが「音楽」とか「映像作品」とかっていう話になると、・・・。
 
現在プロとしてやってる、とか、元プロでやってました、っていうような実力のある人にお願いしたいのは、そういう人の言動っていうのは、自ずとそれなりに影響力のあるものになっちゃうから、ニコ動ではまずそのことを自覚して欲しいし、もっと言えば、その影響力をうまく有効活用して、初心者で頑張っているような人たちの事も、盛り立ててあげてほしいですよね。