chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

単年度で予算を使い切れという悪習はいつ生まれたんだろ

なんだっけ。あぁそうそう、大学の研究費の話。
 
研究費の無駄、けっこうありました 仕分け受け若手調査
http://www.asahi.com/national/update/0214/TKY201002140292.html
 
「単年度で予算を使い切れ」っていう悪い習慣が無駄を生んでいるってことについては、かなりの人の同意が得られるはずだ。じゃぁ直せよ、って話なんだけど、その前に、こういう習慣がいつごろ、どういう理由で生まれてきたのか考えてみた。
たぶん、この習慣は、国家予算が黒字だった昔か、もしくは収支トントンだった時代に生まれたんだと思うんだ。あくまで想像だけど、それなら理解できる。
国家予算が黒字の時代に、もし、各省庁や大学がそれを大量に余らせて国庫に返納したらどういうことになるだろう。普通に考えると、それはすなわち「税金を集めすぎていたんじゃないのか?」という話になり、さらに「集めすぎたんなら納税者に返せよ」ってな話になるだろう。理屈ではまったく正しい。各省庁や大学は無駄の節約に努め、余ったお金は国民に返金すべきだ。
ただ、理屈では正しくても、それを実際にやるとなると、色々と障害が生じる。1つはその手間にかかる費用だ。税金は、それを集めること自体にも大変な経費がかかっているが、それをまた返す、なんてことになったら、さらに余分な経費がかかる。その経費というのは、単にお金を右へ左へ動かしているだけだから、世の中を豊かにすることに何ら寄与しない。それぐらいなら、とりあえず使う予定の無い研究機材でも買っておいたほうが後々、世のため人のためになるんじゃないか、という政治的判断はアリだったかもしれない。
 
しかし、今は違うのだ。使った無駄金は将来、金利を付けて返さにゃならんのだ。
国債買ってるのが日本人だからOKとか言ってるやつは本当に頭悪いんじゃないかと思う。国際は増え続けて減る見込みが無い様相なのに、国民の総資産は今後老齢化で減少に向かうだろう。人口減も国民の総資産減少を後押しする。すなわち一方は増え続けて一方は減少に向かうのだから、遅かれ早かれそれはクロスオーバーする。時間の問題だ。
最後は日銀が全部引き受ける約束になってるからお前ら関係ないだろっていうなら話は別だけどさ。
  
で、即効性のありそうな対策アイデア
「予算を余らせたらそのパーセンテージに比例してボーナス増額。」 10%予算を余らせたら、ボーナスが10%増えるってことね。
 絶対やるべきだとおもう。ガラッと様子変わると思うぜ。まぁ、できるんならとっくにやってるはずで、無理だろうけどな。