政治ネタって、暗い気分になるニュースばっかりなのであんまり普段考え込まないようにしているんですが、例の「ニコ動で自民の支持率が高い／民主の支持率が低い」という現象について、ニコ厨なりに考えてみようかなぁと。
ちなみに私はどっちも積極的には支持してないです。選挙の時はだいたい当選しそうもない飛沫政党に入れます。一応頑張ってるんだから供託金没収されない程度の得票があればいいなぁと思って。だいたいダメですが。まぁ、２者択一でどっちか選べっつったら自民かな。そういう意味では私もニコ動の調査結果の例外ではない。
ネタ元：
相変わらずニコニコ動画は自民党の巣窟だなぁ
http://d.hatena.ne.jp/fut573/20100428/1272446260
グラフ 麻生内閣支持率の移り変わり
http://d.hatena.ne.jp/fut573/20100502/1272787561
fut573さん乙です。
麻生元首相についていうと、麻生さんがマンガを読むという話は有名で、世の中にはそれをけしからんという向きもある。一方、ニコ動にはマンガやアニメが好きな人が相当数集まってるわけで、政治家がマンガを読んでいるという話が必ずしもマイナス評価にならない（むしろプラスになってるかも）という事は、少し感じる。けど、それだけでこの乖離を説明するのは無理があるのかな。
色々考えてみて、やっぱニコ動の最大の特色であるところの「コメント機能」が醸成する雰囲気の影響が大きそうだな、というのが私の考え。
ニコ動のコメントは投稿者を褒めるコメントもできれば、けなすコメントもできる。けなすコメントは「荒らし」とか言われて色々対策されていますが、かといって荒らしが完全に村八分にされるってわけでもない。そういうコメントがうざいってことで、拒否反応を示してYoutubeやその他の動画投稿サイトに行く視聴者も居るし、投稿者側にも「コメントがむかつく」という理由でニコ動への投稿をやめて他へ移住していっちゃう人もいる。結果として、ニコ動に残るのは、そういう荒らしやなんかの問題も含めてニコ動のコメント機能を楽しいと思える人、ということになってくる。これがまず１つのフィルターみたいに機能しちゃってる。
で、日々そういうやり取りがコメントとして積み重ねられる中で、「批判ばっかりしてるやつは、だいたいろくなヤツじゃない」っていう共通認識が、できつつあるような気がするのね。批判するなら自分で一度動画作ってあげてみろと。批判するよりよっぽど大変なんだぞと。その上で、的を得た建設的な批判ならみんな聞くだろうし。
要するに、ニコ動は、批判する人ではなく主体的に行動を興す人が評価される場所だってことね。
してみるに、民主党って今までさんざん自民党をコケにしてきたでしょう。その態度を見て、TV視聴者は民主党に期待したかもしれないけど、ニコ動では「批判ばっかりしてるやつは、だいたいろくなヤツじゃない」っていう冷めた目線で民主党を見ちゃうニコ厨が多かったってことじゃないですかね。批判だけなら馬鹿でもできるということを日々実感してる人達ですから。自民党政権に同情的な立場の人が多かった。で、こういうMADが出るべくして出てくる。
このMADは自民も民主も、どっちもダメじゃんって話ですけどｗ。
「批判ばっかりしてるやつは、だいたいろくなヤツじゃない」っていうニコ厨の直感が、正しかったのか間違ってたのか、民主党政権となってしまった以上、間違いであって欲しいとは思いますけどね。頑張って欲しいものです。
