私は「どんどん人脈を作って、大きな仕事をしよう！」とかいうような欲求がほとんどない。そういう事にほとんど魅力を感じない。一方では、実際にそれを実行している人もたくさん居る。 で、なんでそういうふうに違うのかと考えたときに、それって育った環境とか、勉強してきたこととかだけで説明しきれるもんじゃないのかもな、いわゆる遺伝子レベルで持って生まれた性格みたいなことも影響しているんだろうな、と思った。
大きな収入を得ようと思えば、多くの人脈を持って大きな仕事をこなさなくてはならないだろうけども、それをすること自体に魅力を感じていないという自分には、それは向いていないのかなと。田舎に帰ってくることになったのも必然なのかなと。
持って生まれた性格という話で言えば、アメリカ西海岸、シリコンバレーなどで働く人にみられるフロンティア精神みたいなもののルーツの話を連想した。かつてのヨーロッパの、特にそういう冒険好きな人達が新大陸にわたり、さらに西へ西へと開拓を進めて最終的に西海岸にたどり着いて住み始めたので、現在もその気風を受け継いでいるのだろう、とか、そういう話。
で、「あれっ？」と思った。西へ西へと開拓を進めた果てにたどり着いたのが西海岸、シリコンバレーの人々なのならば、かつて大昔に東へ東へと移動して、極東日本に辿り着いた人達・・・今の日本人のルーツというのも、そういう冒険好きな連中だったのかもしれないな、と。
その頃はまだ文字の文化が無くて何も記録がないから、まったく想像の話でしか無いけど。古い人骨の解析などから日本人のルーツを探る研究というのがあるのだろうけれど、この研究では当時日本列島に辿り着いた人達が、どういう気質を持っていて何を目指してここにたどり着いたのかということまでは解らない。大昔の人達の身になって想像を巡らしてみるのもまた面白いかもしれない。
