chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

経済についての素朴なギモン

 
最近の経済関連のネタから
 
「消費者物価と国内部門の負債合計の間には非常に強い相関関係がありそうだ」
http://grandpalais1975.blog104.fc2.com/blog-entry-336.html
 
主要中央銀行のバランスシート。
http://blog.livedoor.jp/takahashikamekichi/archives/52670533.html
 
それぞれのブログ主の主観については議論のある所としても、ちゃんとデータを根拠にしてるのが偉いよね。こういうデータを見る限りでは、借金しまくる人がいる欧米と、政府しか借金しない日本、という構図が浮き彫りになるわけだ。どうやらそれがデフレや円高の原因らしい、ということも。
 
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理屈として、借金する人がいれば、その人が使ったお金は誰かの収入となり、預金となり、新たな貸付けの原資となり、借金する人の所へ行き・・・とぐるぐる循環して経済成長するという、仕組みはわかる。
しかし、納得行かないのはその逆、「借金する人が居ないと経済成長しない」という理屈。
 
素朴なギモン。世の中の誰もが借金せずに、経済を回すことって不可能なのか?
借金する人が居なくても、皆が然るべき仕事をしさえすれば、世の中は回るんじゃないのか?
 
借金する人が居なければ、預金に金利が付かないので、タンス預金が増えるというデメリットは理解できる。タンス預金が増えると、市場を流通する現金が減少して不景気になる。預金だけ増えても、借金する人が居なければ、やはり市場を流通するお金が減って不景気になる。これは問題。だけど、それを紙幣の増刷&補助金などの名目で補うことも、また可能な話。なのに、なぜそれをしないのか。
 
原理原則で考えるならば、世の中に借金というものがあろうがなかろうが、然るべき人が然るべき仕事をすれば、それだけで経済は回るはずだし経済成長も可能なはずだ。ポイントは、何か価値のあるものが生産されたとき、それに見合う貨幣が増刷されて生産物と貨幣のバランスを取る仕組みがあるかどうか、ということだ。生産物以上に貨幣が増えればインフレになるし、逆ならデフレになる。そこに「借金する人が存在するかどうか」は本来は必要条件ではない。なのに、なぜあたかも、借金が経済成長の必要条件であるかのように語られるのか、というのが、どうにも納得いかない。
 
そして、「何か価値のあるものが生産されたとき、それに見合う貨幣が増刷されて生産物と貨幣のバランスを取る仕組み」なんていうものは、現在の世界には、どうやらどこにも無いらしい、ということ。そこが根本原因なんじゃないの?
 
借金を背負っていたほうが、無理してでも働かざるをえない心境になりやすい。それで経済発展は促進されるのかもしれない。でもそれって、人を幸せにするシステムではないよね。えーっと、経済って、何のためにあるんだっけ?。
20世紀はそれで経済を回さざるをえなかったのかもしんないけど、これだけコンピュータとか産業用ロボットとか進化してきた中で、「誰もが借金レスで生活して、なおかつ経済発展できる仕組み」を模索する必要って、あると思う。