chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

需要不足、設備投資不足って、やっぱり変


例えばこんな話。おまんじゅう屋さん。
・最初は手作り。美味しいおまんじゅうなので、作ったら作っただけ売れていく。商売繁盛。
・設備投資しておまんじゅう製造機を導入した。飛躍的に生産性向上。お客さんもたくさん。
・利益でさらにおまんじゅう製造機を増設
・やがて津々浦々まで行き渡ると、もう人々はそれ以上おまんじゅうを食べられない。
 →生産過剰/需要不足状態
・こうなると、もうそれ以上おまんじゅう製造機を増設する必要もなくなる。
 →設備投資の低迷
 
ここで、「せっかくおまんじゅうの生産能力が上がったのに、おまんじゅうを食べないのが悪い!」っていうのは、どう考えても筋違い。そんなこたー小学生でも解る。
 
ところがこれが経済学の話になると、経済学の先生が「需要不足が問題」とか言い出す。変だよね。今の日本、物不足でもサービス不足でも無いでしょうに。需要あっての供給なんであって、需要がないところに供給するのは供給するヤツが馬鹿なだけで、消費者が責められる筋合いはない。どう考えても。
 
じゃぁそこで、お得意の「構造改革をしましょう!」とかいう話。
おまんじゅうの例ならば、
・和菓子から洋菓子に転換しましょう!
・おまんじゅうを売るんじゃなくておまんじゅう製造機を世界に売りまくろう!
・逆に手作りに回帰しておまんじゅう教室でみんなで手作りしましょう!
など。etc. おまんじゅうを例に取るだけでも、いろんな構造改革の仕方がありえる。
 
この構造改革が何故難しいか、遅々として進まないかといえば、これは例に挙げてみれば簡単な話で、それに関わる人達の人生そのものを左右する話だからだ。人生を決める決断を、人に煽られたからといって、そうおいそれと出来るものではない。さらに、現状すでに多少なりとも上手く廻っている商売ならば、なおさらだ。
 
「自分の人生について考えなおしてみましょう」なんて話を、経済学者に啓蒙されたいとは思わないよね。余計なお世話、っていうのが、大方の正直な感想ではなかろうか。
 
構造改革!」なんていう言葉を安易に連呼する人達は、そこのところの想像力が欠けていると思う。
 
参考:
http://jp.wsj.com/Japan/Economy/node_96520
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51474463.html