chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

食料自給率の話

ネタ元
食料自給率
http://togetter.com/li/55489 
 
私のような考えの人が居ないようだったので書いとく。チラ裏御免。
 
結論を先に書いとくと、私は自給率はとても大事なことだと考えている。ただし、補助金の類は、天災の救済の為のものを除いては、一切カットすべきとも思っている。
 
なぜ食料自給率が大事か?という問いに対する答えは、現在、先進国でありながらも食料輸出国である国にある。アメリカとフランス、カナダ、オーストラリア等。不景気だ失業だ赤字国債貿易赤字だ・・・と騒がれても、食料輸出国には歴然たる安定感がある。
 
アメリカのベンチャーキャピタルに投資しているような投資家の中には、実はすごい大規模農家だったりする人も多いという。こういう大規模農家の発想というのはつまり、もともと収入=収穫自体が「天の恵み」であるわけで、それで得たお金を、夢のある投資にかけることに躊躇がない。たとえそれが高リスクであっても。なぜなら、来年にはまたきっと莫大な収穫が得られるからだ。。
(ちなみに、この収穫の一部は日本にも売り上げられる。つまり、私たちが普段食べているパンやお菓子や肉類の代金が、巡り巡ってアメリカのベンチャーキャピタルの原資になっているという側面もあるということだ。)
 
なぜ日本でベンチャーキャピタルが根付かず、ただの高利貸しと化してしまうのか、という話と比べるなら、まさに土壌が違うのだ。「日本では失敗が許されない」という風潮がどこから生まれてしまったのか、と考えるに、日本が昔から食料生産に余裕のない国であったことと無関係であるとは思われない。もし失敗しても食料には事欠かない国だったなら、国民の気質も、自ずと変わっていただろう。
 
日本ではアメリカのような大規模農業は出来ないし、東南アジアのような安い労働力があるわけでもないし、輸入すればええやん、という話は、経済的にはごもっとも。ただ、それによって失われるのが代金だけ、と思っている人が居るのなら、それは違うんじゃないの、と言いたい。食料自給率は、その国の国民性とも無関係ではないのだ。