chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

コスプレの面白いところ

 
冬コミではたくさんコスROM買ってきた。じっくり鑑賞中。まだ全部見終わってない。
 
なんでコスROMにそんなお金だせるのか、自分の場合。
 
(1)プロのアイドル写真集に飽きた。
グラビア雑誌とか、アイドル写真集とか、自慢じゃないけど、すごい量買って見てきた。長いこと毎月エロ雑誌4〜5冊+ビデオor写真集1〜2冊買ってた。
それぐらい見ると、大体パターンが解ってきて、何見ても既視感がある感じになっちゃって、新鮮さがなくなっちゃうのよね。今はもうほとんど処分して、買ってない。たまに週間プレイボーイ買うぐらい。あれは流石に発行部数が多いだけあって、カメラマンも一流だし、いい写真が多い。
商用の写真集の場合、被写体は美女でも、撮っているのはプロのカメラマンで、だいたい男性。企画したり編集したりするのも男性で、だいたい出版社って男社会じゃないですか。だから男目線で取りまとめられた写真集なりビデオなりになっちゃう。男社会が出してくるアウトプットなんですよね。これは「おっ、欲しい!」と思わせるツボをうまく突いてくるんだけど、結局の所、「男目線で見た女性」しか、そこには写っておらず、薄っぺらいものが多い。
 
モデル自身が監修したコスROMの場合、そこがもう根本的に違う。美しく魅せようとするなら、とことん過剰なまでに美しく磨き上げるし、逆にエロ系なら「女の本性」みたいな部分まで本気で剥き出しにしてくる。これはもう、本人が本気でその気になって初めて可能な事。男が「やってくれ」って頼み込んだとかでは、無理。そもそも普通の男はそんなこと思いつきもしないし。これが面白い。
 
(2)理想と現実との葛藤
コスプレの場合、アニメの中の本物に対して、現実の自分との違いに、いかに折り合いを付けるか、という非常に難しい問題があって、そこで挫折しちゃう人も多いはずなのだけど、コスROM出してくるような人達はそこを突き抜けてるんだよね。けして妥協というのではなくて、「葛藤の末に自分なりにこういう答えを出しました!」みたいな、そして堂々としてる感じがとてもいい。
 
(3)お金を出すことで直接的に支援できる。
支援の仕方にもいろいろあるだろうとは思うけど、俺みたいなオッサンが迷惑かけずに手っ取り早く出来る事っていうのが、「せっかく売りに来てるんだから買おう」っていう事だったと。CD-Rと印刷物で材料費200〜300円のものを、売価1000円〜2000円で中間マージンなしで売るのだから、商売としては悪くないはず。もちろんコスチュームの制作費や、スタジオ代・ロケ代、編集の時間代などまで考えると、持ち出しの人の方が多いだろうと思う。その足しになれば幸いであるし、もしたくさん売れて、次をつくる費用まで捻出できればなお良し。 
 
で、これを「需要と供給」という枠組で捉えるのはちょっと違和感があるのな。中には、いかにも「男が喜んでホイホイ買いそうな物」を狙って、低予算でどんどん作って儲けてる人も居るのだけど、けしてそれがコスROMの本流ではない。自分の作りたい物を作って、たまたまそれを応援してくれる人が居て、成り立つ関係。「お金」は本当に道具でしかない。人間が主役。そこがいい。