chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

次世代災害用無線通信ネットワーク

 
アニメの「マグニチュード8.0」をツタヤで借りてきて視聴中。
 
携帯電話が繋がらないことを嘆く場面が度々出てきて、あぁ、そりゃそうかもなぁ、とは思ったが、災害でインフラがめちゃめちゃになるという予想ができるのであれば、その対策を事前に打つことも可能なはずだ。
DoCoMoは凄い収益上げてるんだから、災害時の対策もしっかりやっといてほしいよね。
 
・1つ思いつくのは、コミケなんかで出てくるような中継車とかアンテナマン。アンテナマンというのは今付けた名前だけど、アレですよ。コミケみたいな大きなイベント会場で、背中に携帯中継局の機械を背負ってうろうろしているお兄さん。ああいう機械を、広域避難場所にそれぞれ事前に用意しとく。
ただ、あの臨時中継局も、実際には地上のいろんなインフラの支援があること前提でしか動かない可能性があり、インフラがズタズタになった状態では機能しないかもしれない。
 
OLPCプロジェクトで配布される途上国向けのPCには、電気やインターネットのインフラの無い環境でインターネットを使えるようにするために、ノートパソコン自体が無線LANの中継局として機能するように設計されている。ノートPCの電源用の手動発電機も搭載。これを携帯電話に応用すればいい。
携帯電話自体が中継局となってネットワークを形成し、必要な人のところまで情報を届けるということも、都内のような人口密度の高い場所なら実現出来る可能性がある。この場合、小さな中継局を多数経由すると遅延が大きくなるだろうから、リアルタイムでの通話は難しそうだが、文字のメールぐらいなら届けられそうだ。
この場合の問題は、赤の他人の電波の中継のために自分の携帯電話のバッテリーが消費されてしまうことで、充電がままならない状況で電源をOFFされてしまったらどうしようもない。

・そういえば手巻き発電機能付きの携帯とかって無いね。充電器ならあるらしい。まぁそれでいいか。
 
・都心で大震災が起こって通信インフラがズタズタになってしまった時、それを全て電波で代替え出来るかというと、これは物理的に無理だ。災害対策のための最低限の無線システムというのは一応あるらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E7%81%BD%E7%84%A1%E7%B7%9A
防災無線とか呼ばれてるのね。
基本的には自家発電機と、パワーのある無線通信機とのセットを、広域避難場所や大病院などに予め備え付けておくというような構成になるのだろう。でもこれ、いざという時、それを使いこなせる人が必ずしも居ない可能性が高いよね。大丈夫なんだろうか?
ふくおかコミュニティ無線
http://www.bousai.pref.fukuoka.jp/communityradio/
独自のスタンドアローンな無線システムもいいが、やっぱ携帯電話との連携を考えるべきなんじゃないのかな。
  
震源地に近い場所の地震情報をリアルタイムで放送できれば、少し離れた場所にいる人は、余震の前にその通知を受け取って、少しは対応を取ることが出来る。火を消すとか、窓ガラスから離れるとか。
具体例でいうと、関東大震災のときは、一番揺れがひどかったのは実は都心ではなく震源地の神奈川県の方だったそうだ。
http://www.kajima.co.jp/news/digest/sep_2003/tokushu/toku02.htm
もし、また再び似たような状況になったとき、震源に近い場所からリアルタイムに揺れの情報を都心部に伝えることができれば、余震が到達するまでに数十秒の時間差があるので、都心部の余震の被害を抑えることに役立つだろう。これを、停電が何日も続き、酷い地震が繰り返し襲ってくるような状況下の震源地域で、確実に何日も継続させなくてはならない。なまっちょろい自家発電機ではダメだ。まとまったお金が必要だが、技術的には可能なはずだ。