chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

全自動の被害観測装置

 
ネタ元
ABC News - Japan Earthquake: before and after
http://www.abc.net.au/news/events/japan-quake-2011/beforeafter.htm
 
これすごいんだけどね、でも、正直、こういうものを日本国内で迅速に作成して公表できなかったことが非常に悔しい。
 
地震直後にヘリを飛ばして撮影・中継したNHKはGJだったが、その後の情報の活用がぜんぜんダメだ。
3/14時点でまだこんな寝ぼけた報道を垂れ流している。

警察庁によりますと、津波地震の揺れで全壊した建物は、▽青森で100棟、▽福島で2413棟、▽山形で37棟、▽茨城で100棟、▽宮城で198棟、 ▽栃木で32棟、▽千葉で343棟、▽東京で3棟に上っています。また、総務省消防庁によりますと、▽岩手県でも3056棟、▽秋田県で2棟、▽神奈川県で1棟が全壊したということです。これらをあわせると、全壊した建物は少なくとも6200棟に上っています。さらに、半壊や一部が壊れたものを含めると被害を受けた建物はあわせて6万3000棟を超えています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110314/k10014667441000.html

14日なのに未だに宮城で全壊198棟っておい・・・、NHKは目の前で目の前で何千棟も壊れていくのを撮影してきたんちゃうんかい!!警察庁が間違ったら自分の責任じゃないってか!何のためのジャーナリズムやねん!
 
ただまぁ、仮に1機のヘリで撮影できたエリアの被害状況情報を100%有効活用できたとしても、撮影できないエリアの方がはるかに広い訳で、五十歩百歩ではある。
 
今回のように、町役場ごと津波に飲まれた場合、人手による情報収集ができなくなる。では、自動化するとしたら、どういうシステムが考えられるだろう。
 
(1)自動無人ヘリ方式
大きな地震を感知したら、自動で無人ヘリコプタを飛ばして、GPS情報で自動操縦させて町の航空写真を撮り、無線で被害状況の写真を発信する。
この場合の問題は、自動ヘリは墜落したら危ないってこと。災害は穏やかな天気の時にばかり起こるとはかぎらない。台風の暴風雨のさなかに、さらに大地震が来ることもありえる。この場合、ヘリはあっというまに墜落するだろう。
 
(2)アドバルーン方式
大きな地震を感知したら、自動で風船がふくらんでアドバルーンが上がるようにしておく。アドバルーンのすぐ下にカメラを付けておいて、町の様子を写真に取り、無線で発信し続ける。
この方法のメリットは、風船まではひもでつながっているので、これを錦糸線のような軽くて丈夫な電線にすれば、地上の重いバッテリーや太陽電池からカメラに電源を送りつづけられるということ。
ひもでつながっていれば強風でも大丈夫。風船なので、落ちたり飛んでいったりしても人身事故になる危険が少ない。
無線の通信方式は、無線LANのメッシュネットワークが実用化されるといいね。アドバルーンが高く上がっていれば見通しがいいだろうから、数百メートル毎にアドバルーンが上がっていれば、自律的なメッシュネットワークが形成されて、遠くとの無線LAN通信が可能にもなるかもしれない。
デメリットは、今回のような津波だと地面につないでおくことができないし、地上からの給電もできない。大きなバッテリーまでいっしょにアドバルーンで上げようとしたら、ちょっと大がかりなものになりすぎる気がするし、落ちてきたとき危険。
それから、あとで救助ヘリコプターが近付いて来たりするときに、アドバルーンが上がっていると、からまって危険ということ。これは、遠隔操作で紐を切るなり、風船のガスを抜くなりできるようにしておけばいいか。
風船のガスは当然ヘリウムか。水素だと爆発の危険があるからな。しかしヘリウムは高価なことと、原子が小さいためにどうやっても漏れが出るので長期保管に限界がある。定期的にボンベを交換すればいいが、これを何万個〜何十万個も日本中に配置するとしたら、実際問題としては面倒すぎる。うーん、非常用通信装置という扱いで、無線で通話するような機能を併設すればもうちょっと理解されて普及しやすいかな。
 
 
(3)飛行船方式
GPSとプロペラを積んで、風や嵐でも同じ空域でくるくる旋回しながら地上を撮影できるようにする。アドバルーンが使えない場合はこれか。でも、重いバッテリーを積むことはできないので、すぐバッテリーぎれになるのであまり戦力にはならないだろうな。
 
似たようなことを考える人はいるもんだ。即行動に移す行動力がすごいなー

カメラの揺れがひどいな。揺れ対策必須かぁ。