chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

もし最初から預金金利をヘリコプターマネーで賄ったら

 
国債残高が際限なく膨れ上がったら、そのうち市中消化できなくなり、日銀が買い取るしかなくなる。これはある種のヘリコプターマネーだ。そうなった時、急激に貨幣の信用が落ちて経済が混乱することが恐れられている。
 
最終的にヘリコプターマネーが必要になる、というシナリオが避けられないのならば、これを積極的にうまく有効活用して、混乱を避ける方法について、もっと議論されてもいいのではないか。
 
例えば今、預金金利は必ず貸出金利を下回るように設定されている。その差額を銀行が稼いでいるのだが、もし貸し出し金利を非常に低く設定し、預金金利インフレターゲット程度の割合(2〜4%)に設定し、その預金金利の原資にヘリコプターマネーを充てることにしたらどうなるだろう。 
 
昔に考えた3人の村人と銀行員の話を、このケースに当てはめると
 

次の3人だけが存在する小さな島があるとする。
・お米を3人分生産するAさん
・野菜を3人分生産するBさん
・お魚を3人分釣ってくるCさん
 
そこに、どこか遠い島から、お金を持った銀行員が1人、船でやってきた。
 
Aさんがその銀行員からお金を借りた。仮に2000円借りてきたとしよう。それで、1000円でBさんから野菜を、残りの1000円でCさんから魚を買った。
Bさんは1000円の収入を得たので、Cさんから魚を買った。
CさんはAさんとBさんに魚を売って2000円の収入を得た。そのお金でAさんとBさんからお米と野菜を買った。
BさんはCさんから得たお金でAさんのお米を買った。
すると、ぐるっとお金が循環して、Aさんの所にまた2000円が戻ってきた。
それで、そのAさんはお米を売ったお金2000円を銀行に返した。
貸出金利がゼロならば、ここで話はおしまい。
 
もし途中でだれかがお金を一時的に銀行に預けて、(ヘリコプターマネーによる)預金金利を得たならば、そのお金は銀行に返済する必要は無いから、その島で流通し続けることになる。それを繰り返せば、最終的には銀行の世話にならずに島の中でお金を流通させることが可能になる。

 
この場合の問題は、貸出金利 < 預金金利 だと、借金を預金した時に金利まるもうけって事で無限ループが生じて歯止めが効かないって事か。貸出金利 == 預金金利 ならぎりぎりセーフ。 
 
とりあえずボツ。