chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

休日日数が自律的に最適値になるようにするには

 
もうすぐコミケじゃないですか。
8月はお盆休みのせいで忙しい中、後ろめたい思いをしながら有給休暇を取るわけですけどね。
 
これっておかしくないっすか。経済学的に。
 
何がおかしいって、今の日本は、需要不足とか言われちゃってんのね。需要不足なせいで、供給過剰な状態になっている。
 
ならば、コミケに行きたいという需要があるなら、供給止めてもっと需要に行くべきだろ。
 
 
もうちょっと話を一般化してみよう。たとえば、国民の半分ぐらいの人が、1週間休みを取ったとする。1週間は1年間の2%ぐらいに相当するから、国民の半分が1週間休むとなれば、単純計算でGDPを1%押し下げることになるのだろうか?
 
いや、ならないね。なぜなら、休んだ人の消費が増えるから。残り半分の働いている人の仕事が増えて、その分はGDPが増えるので、休んだ人のGDP低下分をかなり補うことができるはずだ。もしかしたら低下分以上のGDP増加効果があるかもしれない。
 
休みをあまりにも増やしすぎたら、それはさすがにGDPの低下要因となるだろう。つまり、GDPが極大になる最適な休日日数というのが存在するはずだ、と推測することが出来る。
 
ではここで問題。GDPが最大となる年間休日日数とは何日間なのだろうか? それはどうすれば求められるのだろうか?
 
単純に企業の都合で言うならば、ほとんどの場合、休日なんか少なければ少ないほど売上が上がり、利益に貢献する事になるはずだ。利益を最優先に考えるなら、年中無休が望ましい。
しかし、国全体としてみると、国民全員が年中無休で仕事をしてしまったら、GDPは最大化されない。
で、現状、法律で「法定休日」なんてぇのが定められたりしているわけだけど、これって単に昔からの慣習でそうなっているだけで、今現在の経済事情に合わせてGDPを最大化するような事を考えた結果なのかというと、とてもそうは思えないわけだ。
 
じゃぁどうすればいいかという事だが、簡単な話で、「社員が個人的に使った金額の総額まで会社の業績に含めて考える」ようにすればいい。年がら年中仕事している社員は、稼ぐことができても使う暇がない。そういう社員ばっかりの会社は、売上が伸びても社員が使うお金が少ないから業績が低い、と見なされるような状況にしてしまえばいい。
 
社員がお金を稼ぐだけでなく、お金を使えば、その使ったお金の金額も会社の業績になる、ということなら、たとえば社員がマイホームを持つことに関して、会社がバックアップすることにも積極的になるだろう。ミクロなレベルで「沢山稼いでたくさん使う」ことを善とするサイクルが回るようになれば、社会全体のGDPも連動して上がり、お金を使うために休暇を取ることも、格段に容易になるはずだ。