chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

へんな記事

 
ネタ元:
インフレは起こらないがハイパーインフレは起こる
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51825180.html
 

金利が上昇し始めると、家計も、企業も、タンスや金庫に眠っていた現金(日銀券)を民間銀行の預金に預け直すであろう。民間銀行は、預金者が持ち込んだ日銀券を日銀に返却する。その結果、日銀は、返却された日銀券の分も、高利の準備預金で追加調達しなければならなくなる。
 
日銀は、拡大したバランスシートを維持するのが不可能となると、大量に保有していた長期国債を中心に金融市場で売却せざるをえなくなり、国債価格を下落させ、金利上昇に拍車をかけることになる。金利がさらに上がれば、民間銀行からの日銀券の返却は加速し、準備預金を通じた資金調達コストもかさんでくる。このようになれば、日銀は、破綻のプロセスを歩む場合の民間銀行と同様の状況に陥ってしまう。

 
暫く考えたけど、どう考えてもこの説明はおかしい。円建てである限り、金利の上昇自体は日銀にとっては痛くも痒くもない。それこそ円を刷る(日銀債を発行する)だけの話だ。金利を上げることで市中の現金を銀行に回収することが出来るのなら、それは円の信任が損なわれたということでは全くなく、むしろ全く正常な経済活動だ。
 
本当に円の信任が失われると、金利以上に物価が上昇し始めるはずだ。これが本当の問題だ。金利の改定には一定の手続きが必要だが、市場の物価はおかまいなしに上がりはじめ、金利が後を追う形になる。銀行に預けていたのではお金の価値が下がってしまうので、皆が預金を引き出し、外貨や不動産などの現物に変えて、資産価値が毀損するのを避けようとするだろう。こうなると普通の金融機関はひとたまりもない。 日銀にとって最悪の事態とは、だれも円(日銀債)を信用せず、使わなくなることだ。だれも円(日銀債)の価値を認めなくなった時、日銀は死ぬ。逆に言えば、そうならない限り、死なない。
 
ハイパーインフレは悪いことばかりでもなくて、これと同時に政府債務は、ハイパーインフレした分だけ目減りする。現状、1000兆円にも積み上がった債務は、ほっとけばこの先、天文学的数字にまで膨れ上がるだろうが、ハイパーインフレになれば、どさくさに紛れて綺麗に償還することが可能だ。
 
で、そんなことがすぐに有りえるのかという話だが、今の自民党にそんな力があるんだろうかね。心配するだけ無駄だろう。