chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

地下資源のコストの話

 
ネタ元:
資源ピラミッド理論-There Will Be OIL? --- アゴ
http://agora-web.jp/archives/1495733.html
 
最初、ふむふむと読んだのだけれど、1つ抜けていると思われるところがあり。
 
地下資源の価格は、短期的には需給関係で決まる。長期的には、供給側が儲かるなら、参入する企業が増えて供給が増え、市場価格が下がる。最終的には、供給側の採算が合うかどうか、ぎりぎりのレベルで平衡状態になる。ここで真の問題は、供給にかかるコストをどれだけ下げられるか、という事だ。それが世の中の物質的な豊かさを左右する。
 
先の記事では、EPRに反比例して、採掘コストが上がるかのように錯覚してしまうが、厳密にはちょっと違う。コストとは、最終的には全て人件費の積み重ねである。それは必ずしもエネルギーの消費量に比例すると決まっている訳ではない。コストが上がるとは、それだけ沢山の人の手を借りる必要が生じるということだ。つまり、資源の採掘作業やそのための設備建設を全て自動化して、無人で採掘可能、というふうにすれば、それが採掘困難な場所にある資源だったとしても、採掘コストを下げられる可能性はある。
 
とはいえ、現実には、大型のプラント建設に使われる部品製作や組立てというのは、かなりの部分が実質的に手作業に頼っており、全自動化には程遠い。ここに莫大なコストがかかっている。もし、プラント建設の工程が自動車生産並みに合理化されたら、少し違った未来像が描けそうだ。