chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

「風立ちぬ」観てきた

 
1回見ただけだと半分ぐらいしか消化できてない気はする。けっこう予備知識が要る内容。
自分もこの内容を理解するのに十分な予備知識が有るかというと、全然だな。たまたま昔、堀辰夫 の「美しい村」を読んだ事があったから、後半はあの小説の世界観で補完しながら見ることができたのはラッキーだった。この映画との共通点は軽井沢の描写ぐらいだけれども、時代の空気みたいなものを感じる事は出来る。これを読んでたから、この話を理解するのに足りない知識が自分に有ると言う事も気が付く訳だけど、読んでなかったらそういう知らない事があるという事すら気がつかなくて、全然違う印象だったかも。
今は青空文庫でも読む事が出来る
堀辰夫「美しい村」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001030/files/4812_14384.html
 
それから、紙飛行機で遊ぶシーン、ああいう紙飛行機で遊んだわ昔。紙飛行機のシーンも、自分が子供の頃、紙飛行機で遊んだこととダブらせながら観た。
今もあるのかなぁ、紙飛行機の本というのを買ってもらって、その本はぜんぶちょっと厚手で上質な紙でできていて、そこにカッコいい紙飛行機の輪郭線が書いてあるので、その通りに切り取って、おもりを付けて飛ばす、というもの。この映画に出てくる紙飛行機のディテールが、まさにソレだったので嬉しくなった。あれは、どういうのが良く飛ぶのか、ちゃんと航空力学的なセンスを踏まえた、教育的な意味を考えて作ってあった本だったんだなと、今更ながら、そんなことにもちょっと感動した。
Amazonに売ってないかな・・・
 
あった!
二宮康明の紙飛行機集
ちょっとづつ思いだしてきた。3冊ぐらい買った気がする。1978年とかの発行年の本もあるから、自分の子供時代に一致。今でも買えるのか。すごいな。
 
カスタマーレビューでお勧めされてたのでポチって見た。
零戦 その誕生と栄光の記録 (角川文庫)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4041006236
 

 
この映画を一番解って鑑賞できるのは、60、70の爺さん婆さん世代なんだろうなぁとも思った。アニメより実写向きの内容だったのかもしれない。
あとアレだな、この物語の主人公が死なないということは最初からネタばれした状態でみんな観る訳で、アニメの中でも死にそうな気配なんて全く描かれない訳だけど、実際問題としては、あの時代、主人公の青年も、いつ空襲にあって死んでもおかしくなかった。特に軍関係の工場は狙われるからな。そういう状況だったと理解して観るかどうかで、印象がだいぶかわるだろう。戦争経験者には常識だろうけど、若い人には説明しないと伝わらない部分までかなり端折られている。
 
エンドロールに、「プロデューサー見習い」としてニコ動の川上会長の名前が入ってた。ちゃんと「見習い」なのはちょっと笑った。何をやったのかは解らないけど、川上会長の人生とダブらせながら観れば、また違う感想になるだろう。