chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

エネルギー予測の話

 
ネタ元
変調をきたす石油生産 --- アゴ
http://agora-web.jp/archives/1580186.html
 
話の規模がでかすぎて、絶望するしかないレベル。
 
一方、興味深い統計データ
 
エネルギー問題 --- 山賀 進(Yamaga Susumu)(C)
http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-energy-3.htm
 
これを見ると、発電に限って言えば、石油への依存度は、すでにかなり下がっている。石油への依存度が比較的高いのがイタリア、次いで日本だが、その気になれば石炭や天然ガスへの移行はそれほど難しい話ではない。長期的にはおそらく石炭の比率が上がり、それってつまり、先進国も将来的には中国やインドのような石炭依存の状態になる可能性が高いのだな、と見てとれる。例外がフランスの原発か。
 
さらに100年レベルのオーダーで考えると、ブラジルやカナダの水力発電が生き残る事になる。ブラジルの水力83%は圧倒的だ。確かブラジルは、ガソリンに植物由来のアルコールを混ぜるような事にも積極的で、あぁ、長期的なことを考えて、ちゃんとやるべき事をやってる国はあるんだな、と解る。
将来的なことを考えたエネルギー政策という観点で言えば、実はブラジルより、「先進国」と言われている国の方が遅れているのだ。下手に潤沢な資産を持っているがために、判断を誤り、本質的な対応が遅れてしまう。これもイノベーションのジレンマってやつか。
 
本気でエネルギー価格が現状の数倍に高騰する事態になったら、こりゃ世界情勢はすっかり様変わりするだろうね。
 
石油が高騰したとき、何ともしがたいのは自動車だよな。
ざっとぐぐったらこういうのがあった。
 
ガイアックス(燃料)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E7%87%83%E6%96%99)

天然ガスをガソリンぽく使えるように加工したもの。2000年当時、ガソリンとの価格優位性が微妙レベルだったとしたら、将来的にはこっちの方が安くなる事は間違いないね。自動車業界の協力が得られず、とん挫したが、自動車業界ぐるみで取り組みなおしたほうがいいんじゃなかろうか。ここにあげられてる問題点なんて、本気で取り組めばそんなに難しい話じゃなかろう。すくなくとも当面は、電気自動車より筋が良さそうだ。
 
バイオガソリンは、リーマンショック前に、現実に食料品価格高騰の原因となったことから、下火になってしまった。大きく報道されないだけで地味に頑張っている所はある模様。この動きにはもう少し注目しても良いかもしれない。
 
ブラジルのバイオエタノールをめぐる動向
http://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000557.html

石油への依存度を下げるためガソリンに20%〜25%のエタノールを混合することを義務付けている。

 
日本車も相当数がブラジルに行ってるはずで、それってつまり日本で同じことしても問題ないはずだよね。
 
 
石炭液化も大規模プロジェクトが進行中
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/economy/360539/
http://www.jetro.go.jp/biznews/5227f115e9278?ref=rss
http://nichigopress.jp/ausnews/world/51617/
ただし、これで石油の減産分をまかなえるかというと、たぶん全然足りないんだよなー。おそろしや。