話の発端:日本のGDPが過去20年ぐらい伸びてない。
過去20年間で、IT技術や自動化の技術はずいぶん進歩したが、GDPの伸びに貢献していない。なぜか。
考えられる事:
・ITや自動化技術は、主にコストダウンや合理化の手段として活用された。
→顧客にとっての新しい付加価値の創造には繋がっていない
→コストダウンにより、単純労働者の仕事と収入が減る一方で、会社≒経営者の収益は増える。
→富める物がますます富み、持たざる者がまずます貧しくなる社会に
→なぜ、コストダウンや合理化が好ましい事とされてきたのか
→それによって余った人員を、他の仕事に割り振ることが出来るようになるから
→需要と供給の関係が、供給不足だった時代には、余った人員を他の仕事に容易に割り当てる事が出来た。
→しかし、需要不足で供給過多の時代には、余った人員が為すべき仕事が無い
→あるのは低付加価値・低賃金の3K仕事か、又は高スキルが求められる特殊な仕事
→余った人材の再教育が、経済成長に必要なはず
→なのに、大きな流れに成ってない
→ITや自動化で人員削減する際、その企業は人員の再教育まで責任を持つべきではないのか?
→企業が正社員を雇うのを控え、派遣や請負いが増える原因に
・需要不足といわれるが、本当にそうなのか?
→結婚したい、子供がほしい、という欲求があるのに、経済的な理由で諦める人々
→そもそも、こういう問題を回避するための経済学のはずなのに、役に立ってない。
→結婚できない、子供が作れないほどの合理化とは、一体なんなのか。何のための合理化なのか?
→死ねば一番ローコスト。家賃も食費も税金もかからない。それが究極の合理化なのか?
→おかしい。結婚や子供が経済を駆動する原動力であっても良い。
→法律で縛るのは限界がある。すぐに抜け道ができる。
→社会的圧力を形成して、こういう状況を改善する方向に誘導するしかない。