chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

少子化の話題

 
ネタ元:
人口推計(平成25年10月1日現在)
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2013np/
 
さんざん各方面で言い尽くされている話題な訳だが、みんな気が付いているはずなのに、あまり語られてない事について。

日本の「会社」が、外国のソレと事なった性格を持っている事情の一つに、日本の「会社」という組織が村(ムラ)社会化している、という側面が有ると思う。
ムラ社会の有り様というのは、日本の歴史とか伝統に即したものなので、外国のソレとは違った性格になるのも当然、という訳だ。
 
会社組織がムラ化する事の功罪ってのは、一概に良いとも悪いとも、良く解らないが、しかし日本における「会社組織」というムラ社会において、出産や育児を奨励しない所というのが非常に多く、それが結果的に少子化の一因になっている事は誰の目にも明らかだと思う。
 
これに対して、一部の企業では、会社内に保育施設を併設するような動きが有る。これは、会社という組織の「ムラ社会」としての性質を肯定する経営者であるならば当然の選択と思われる。しかし、そういう所は稀で、むしろ会社組織のムラ的な要素を排除しようとしている所の方が多いように思われる。社内恋愛が敬遠されるとか、そういう話だ。これは必ずしも経営者だけの問題ではない。会社員が、「理想の会社」を、どのような組織としてイメージするかの問題だ。
 
つまるところ、何が言いたいかというと、「会社内に保育施設を併設する」という所が増えれば、実は一般に思われている以上に、少子化対策の処方箋の1つになるのではないか、という事だ。これは、単に合理的だから、というだけの話ではなくて、会社という組織の未来像に大きくかかわる話だからである。会社で働く事の動機付けみたいなものが、子供の存在によって根本的に変わってくるに違いないのだ。