chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ストビュー

 
久しぶりに実家周辺のストビューをみたら、けっこう画像が追加されていた。撮影時期は、4年前。母が入院する半年前だ。実家の前には手入れの行き届いた綺麗な花が咲いていた。入院後は手入れする人が居ないので全部枯れてしまった。

爺さんの家は、国道沿いなので、既に4回分のストビューの画像が溜まっていた。最初の撮影はまだ爺さんが住んでいた頃で、図らずも家の中の爺さんがストビューに写っていた。その後、老人ホームに入ったので、ここも今は空家だ。窓のカーテンのしわが、何年も変化していない=人が住んでいないってことが、ばっちり写真に残っちゃうのな。
 
今ではもう、失われてしまった風景だ。
 
子供の頃に遊んだ友人の家も何件か見て回った。一見綺麗でも、障子が破れていたり、石垣が崩れかけているのが修理されないままだったりする様子から、永らく人が住んでいないことが解る家もある。
 
子供の頃に、お婆さんが一人で住んでいて、亡くなった後はずっと40年近く空家だった家は、今ではツタがからまって崩壊寸前だった。今、それを見た人は、かつてそこに人が住んでいたなんて信じられないだろう。でも、私は子供の頃に見たのだ。そこに確かに、明治生まれの優しいおばぁさんが住んでいた事を。お菓子を何度かもらったことを。