chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

もっと未来の事を真面目に考えないとなぁ。

 
大きな本屋に行って、電子回路・電子工作系の本の棚に行ってみるんだけどね。
 
なんか、ひどいね。
 
1冊1冊の本は、それぞれ著者のひとが頑張って若い人向けに書いてるんだとは思うんだ。だけど、棚全体で見ると、なんかひどい。懐古趣味すぎるというか、未来を向いてなさすぎというか。オッサンが言いたい事を言い散らかしているばかりで、今の若い人がどんな夢を持っているのか、みたいなことに応えられる本が無さ過ぎ。本棚を見てるだけで、居酒屋のウザいオッサン達の説教を聞いてる気分になるんだよな。
 
まぁ、それはそれで、商売が成り立ってるからビジネスとして続けることができて現在があるわけなので、余計なお世話だけどな。
 
何をひどいと思ったかっつーと。
・電子工作と3Dプリンタに関する本 オッサンの古い知識をご開陳しているだけで、夢が無さ過ぎ。せっかく3Dプリンタでどんな形でも作れるのに、四角い箱作って終わりとかアホか。
・最新電子製図の本 ぜんぜん最新じゃねーよ。30年前の回路図じゃねーか。
・ハンドクラフトテクニックの本 いろんな工具が揃ってる事前提でテクニック開陳されてもな。それで、具体的な工具のメーカーや型式の表記があるならともかく、それは無いの。自分で探せってか。
 
20年ぐらい前に現場を離れて偉そうにしてたオッサン達が退職して、暇になって本を書きだしたんだなっていう背景が透けて見える本が多すぎ。
 
だいたいさ、中国であれだけオープンソースハードウェアのビジネスが盛り上がってんのに、オープンソースハードウェアに関する本やそれをネタにした雑誌が1冊も置いて無いんだな。まぁオープンソースってのは、既存のビジネスモデルに喧嘩売ってるところがあるから、それをネタに商売しにくいっていう大人の事情があるのは解る。でもな、それについて何も語らずに、今の若い人に何を教えるんだって話なんだよな。そんなオッサンの都合なんて、若い人はしったこっちゃないんだよ。オープンソースハードウェアが描く夢を、ちゃんと受け止めろよ。そんなんじゃ世界で戦えないよ。
 
たぶん、戦後の日本の人たちってのは、焼け野原になった都市を前にして、この国がこれからどうなっていくべきかってことを、みんな真剣に考えてたと思うんだよな。その勢いで1990年ぐらいまでは来たが、それぐらいからみんなあんまり将来の事を真剣に考えなくなってしまった。その結果が少子化であり、積み上がった政府の債務であり、etc,etc,
それが、電子回路設計者とか、電子工作を指導するような立場の人も例外ではないんだなと気がついて、すごく暗澹たる気持ちになった。