chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ナウシカ

コロナで映画館に壊滅的に人が入らないので旧作を上映し始めていて、ナウシカを上映していたので見てきた。
テレビやビデオでは何回か見たが、映画館で見るのは初めてだ。
 
改めて、映画館で見て改めて気がつくこととか、忘れていたシーンもあって、まったく退屈せずにみることができた。
案外、話が込み入っているので、よくわからなかった話の筋が、やっとわかった気がする。
 
Twitterで見かけた感想で、「音声が残念」というのがあって、それは確かにそうだった。
今となっては驚くべきことだが、1990年の時点で、映画館の映画の音声はステレオですらなく、ほとんどがモノラルだった。
1万円のラジカセですらステレオだった時代に、1800円払ってみる映画がモノラルなんて、ありえないよね。
ナウシカももちろんモノラル。
音声をやりなおすにしても、元データはおそらくすべてアナログで、残っているかどうかわからないし、残っていても再生できる機械を探すところからだろう。
擬似ステレオでもいいから、もうちょっとどうにかならなかったのかとは思うよな。特に低温が足りない。ティンパニの音がスカスカ。いまどきのテレビのほうがいい音がするだろう。
そこは何とかしてほしいなと思った。
 
ナウシカが公開された時代背景を考えると、当時はまだ工業地帯の大気汚染はひどいもんだった。石油化学工場の周辺なんか、まともに息できないレベルだった。
なんだかんだいいつつ、現在ではそのへんはかなり改善されているし、そういう社会的な雰囲気を醸成するのに、この映画も役に立ったんじゃないかと思う。
歴史的な映画といっていいと思う。
 
カリオストロも映画館で見てみたいな。今回のラインナップには入ってなくて残念だが、期待したい。