chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

新年度

新入社員が入ってくる時期ですね。
とくれば、新入社員教育
とりあえずは関係ないけどね。
 
今、自分がやってるような、電子回路設計の仕事って、
今の20歳くらいの人にはどう見えるんだろうなぁ
なんてことが気になる。
 
けして割のいい仕事じゃないんだが、
割が悪い理由は、
もともと趣味でこういうことをやってた人が安請け合いすることと、
その結果トラブルをよく起こすこと、
というあたりが原因じゃなかろうかと思う。
 
私が電子回路設計に取り組む姿勢というのは、
ぶっちゃけ、鉄道マニアがミニチュアの街や線路の模型を作って
そこを鉄道模型を走らせたりして楽しむのとまるっきり同じで、
ミニチュアの建物の代わりに電子部品、線路の代わりに配線があって、
鉄道模型の代わりに電子が走り始める。という感じ。
 
模型は遊んで楽しむだけだけど、
電子回路は大量生産されて、箱の中でひっそり走り回りながら
ちゃんとみんなの生活の役に立ってるよ、
というのが自慢だ。

私は電子部品そのものが大好きだけど、
小学生ぐらいの鉄道マニアが電車を大好きというのと
原理は同じなんだろうと想像。
自分が電子部品を好きになったきっかけは何だったっけ・・・?
 
 
 
・・・そうだ、テレビだ。壊れた真空管テレビ。
 
私の小学生の頃は真空管テレビがどんどん廃棄されて、
トランジスタやICのテレビに置き換わっていった時代。
捨てられた真空管テレビの中を空けて見ると、
なんだかこれがSFチックでとても格好よかったんだ。
見れば見るほど繊細で、子供だましのおもちゃとは全然違う。
それを分解していろんな面白い形や色の部品を取り出して
コレクションするような遊びから全ては始まったのだ。
そしてその部品は、部品単体としてはほとんど正常なもの。
壊れている訳ではないんだ!
コレクションした部品を組み合わせて何か動くものが
つくれるんじゃないか?とか、そういうところから
電子回路の勉強は既に始まっていたんだ。
 
でも、いまどきの子供にはそういう楽しみはありえないよなぁ。
いくらインターネットで情報が豊かになっても、
電子部品をコレクションするような趣味にはつながらない。
電子部品そのものに対する興味が薄いというのは、
電子回路の設計者になるには大きなハンデだな。辛いな。