9月23日の私のエントリー「ニコニコ動画で気が付いてしまったこと」には予想外のブックマークと反響を頂き、正直なところ(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル 状態でしたが、反論エントリーも出つくしたようだし落ち着いてきたところでお礼をしたい気持ちも湧いてきました。お気づきの方も多いとは思いますがこのエントリーは半分本気ですが半分ネタです。ネタの部分に予想以上に丁寧なツッコミを入れて頂いた方には本当に恐縮しています。大人げないことをしたと反省する気持もあります。
以下、反論頂いた中から抜粋をまじえつつ
P2Pとかその辺のお話「ニコニコ動画で気がついてしまったこと」で気がついたこと
http://peer2peer.blog79.fc2.com/blog-entry-728.html
メジャーレーベルが斜陽気味なのは同意なのだが、論理展開としてちょっと無理があるかなぁという気もする。産業としての停滞を迎えているのはメジャーレーベルだけではなく、インディペンデントもそんな感じっぽいしね。どっちかというと音楽産業全体の停滞かしらね。
妄想科學日報「動画共有:「違法に無料で視聴」ではなく「無料で視聴するものだが法的には違法」じゃないのか」
http://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20070926
対して過去10年の統計からも明らかなように、売り上げは年々10億以上減少し続けており、これはYoutubeやニコニコ動画が登場する以前からの傾向、どころか売り上げが減少に転じた1999年はまだ日本国内では本格的なファイル共有なども行なわれていない黎明期。つまり共有が売り上げを損っているのではなく単に音楽全体が斜陽であるに過ぎないことが見て取れる。
盛大なる援護射撃、ありがとうございました!
このツッコミさえ入れて頂ければ、あとはどんなに私をボロクソに叩いていただいても結構です!m(_ _)m
Je n’avais pas l’intention d’aller à la mer.-en manière de Haruphilie
http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20070926
それでも何百万人も会員がいるのにたったそれだけかよ! と仰るなら致し方ないが、そもそも1万より再生回数が多い動画が全体の何割あるのだろうか?
このエントリーには、おそらく大変な手間がかかったであろう具体例を挙げて頂いて非常に恐縮しています。大変勉強になりました。
そして色々考えましたが、それでもやっぱり、「それでも何百万人も会員がいるのにたったそれだけかよ! 」と申し上げるべきだろうとも思う訳です。
私はニコニコ動画をかなり贔屓しているし、将来性も信じている側なので、「ニコニコ動画なんて所詮・・・」と仰る立場の方とは議論がかみあわないのはしょうがないかもしれません。
ニコニコ動画の人気の秘密は、むしろ「再生回数が数千以下」のコンテンツの山に本当の魅力が隠れているともいえるわけですが、しかし一方で、どのような経緯で作成されてUPされたものであるにせよ、プロを自認するミュージシャンやクリエイターの作品が、ちょっと畑がちがうだけで素人作品との競争に四苦八苦しているという現実に関係者が危機感を持たないとしたら、それこそ末期症状だろうと思う訳です。
ガンバレ!日本の音楽業界!
音楽配信メモ「私的録音録画小委員会の議論がほぼ決着しました」
http://xtc.bz/index.php?ID=474
1回目の私的録音録画小委員会に出たときの感想とか、この問題に対する基本スタンスとかをこのブログに書いていて、今改めてこれを読み直してみると、あんま変わってないというか、ずーっと俺は同じこと言い続けてきたのだなーと思いましたね。このときから「DRMと補償金なら補償金かな。たかだか20億円とかの話だよ?」と書いてるわけでね。
なんだか有難いお言葉を頂きました。補償金がどういう風に使われているかという情報は、インターネットでちょっと調べれば出てきます。便利な世の中になったものです。
社団法人 私的録音補償金管理協会(sarah)http://www.sarah.or.jp/
会計報告を見ると、補償金の用途の大半は、「共通目的基金」「権利者分配基金」「次期権利者分配基金支出」の3項目ということですね。
社団法人 私的録画補償金管理協会(sarvh)http://www.sarvh.or.jp/
こちも同じ。会計報告を見ると、補償金の用途の大半は、「共通目的基金」「権利者分配基金」「次期権利者分配基金支出」の3項目ということですね。
・・・これだけ似たようなことをやっていて、録音と録画が別組織というのがまず訳がわからない。統合しろ統合!
分配比率は規定などに明記されているが、その根拠になる統計資料はどこにあるのだろう? 集められた補償金は恐るべき複雑さでいろいろな業界にばらまかれ、法人を経由する度に手数料を取られ、最終的に本来の権利者に何%が届くのか解らない有様。この惨状をどうやって支持しろというんだい。