chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

これは良いことを知った

「[コラム]しかし何故、今、論文共有サイトなのか -- 坂東慶太のブログ 」
http://d.hatena.ne.jp/keitabando/20080102/1199235921

すばらしい。こちらのエントリーにあるリンク先の記事
Walter Lewin Promo
http://jp.youtube.com/watch?v=7Zc9Nuoe2Ow
 
「Walter Lewin」で検索すると本編がいくつかUPされている模様。
たしかにでんじろう先生に似ているが、違うのは基本をしっかり教えているということ。目先の派手さではなく本質的な面白さに迫ろうとしている。
 
 
それから、現時点でhttp://www.ulib.org/に収録されている図書のうち、最も古いもの。西暦1562年に出版。「Geographia Cl. Ptolemaei ...」
http://dar.bibalex.org/dar.aspx?sk=4&id=52126
 
とりあえずPDFをダウンロードしてみる。
挿絵しかわからないけど、世界各地で計測された星の観測結果から、その観測した場所の緯度・経度を割り出し、整理して、世界地図を作成する内容のようだ。後半は16世紀当時の世界各国の地図がこれでもかと詰まっている。西暦1562年ごろというと、マゼラン艦隊が世界一周して帰ってきて地球が丸いことになったのが1522年。ガリレオ・ガリレイが生まれたのが1564年(Wikipediaより)だから、地球は丸いと理解されるようになったけど、まだ天動説が信じられていた、という微妙な時代だ。

本物の16世紀の書物の雰囲気と、当時の挿絵がとても興味深い。それだけでも時間をかけてじっくり見てみる価値がある。当時のこの出版に関わった人々が、この書物によって「命に代えてでも伝えよう!!!」とする血のにじむ執念のようなものがひしひしと感じられる。「読みたい」と思わずにはいられないような雰囲気を持った本なのである。
現在の書籍が何を失ってしまったのか、考えてみるには良い材料だ。