chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

VOCAOID関係のエントリー感想


404 Blog Not Found:VOCALOIDはただの道具です
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50990870.html
 
ごもっとも。
包丁屋の例えで言うと、包丁で殺人事件があってもそれを作った包丁屋は責任を負わない。
心情的には、自分の包丁で殺人事件なんて起こってほしくないと包丁屋は皆思っているはずだ。でも、包丁を買う時に「この包丁で殺人事件を起こしてはいけません」なんてわざわざ言われない。言われたとしたら、なんて失礼な話だと怒るのが普通だわな。
でも、実際に包丁で殺人事件が起こってしまった時、その包丁が自分の作った包丁だったら、その包丁屋は悲しむだろうし、公の場で「私の作った包丁で殺人事件を起こさないでください」と言いたくなる気持ちも解る。
 
工業化社会の悪いところは、それを作った人の気持ちというものに、それを買う人や使う人が配慮しなくなってしまったことだと思う。
だから、暗黙の了解が成り立たないユーザーに対して、「作り手はこう思っています」という意志表示を、もっとしていいと思う。
契約ではなく、気持ちの問題として。
 
心がこもっていることが、モノの価値の源泉だと信じたいから。
 
 
 
■[初音]ヒット曲の栄光に立ちはだかる初音ミクという名のサイレン
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080125/1201220273
 

つまり、これまでのところ初音ミク関連で大きく注目を集めたコンテンツ、楽曲として評価されたもののほとんどについて、「それを転がして関わった全員が幸せになる展開」に失敗している。

感想としては、メジャーにならない(なれない)ことをそんなに悲観することはないと思う。近いうちにもっと強力なパトロンというか、スポンサーが必要な状況になるかもしれないけど、実際、2chWikipediaもつぶれていないし、世の中にそれを支える余力があるんだから、なんとかなる・・・はず。逆に悪い例としては金儲けに走りすぎて失速したSecond Lifeのような例もある。

大事なのは、完成した作品が売れることではなくて、オリジナル作品を作る過程そのものがエンターテイメントとして成立するような環境作りだと思う。
  
中学〜高校生ぐらいの世代に受け入れられるための必要条件は何か?という視点で見れば、儲かるとか儲からねーとか、どーでもいいわけよ。
そんなことより、もっと大事なことがある。中学〜高校生ぐらいの世代にとって代えがたい大切なこととは何か。そこにVOCALOIDの食い込む余地はあるのか。
 
 
 
 
 
・・・と考えると、VOCALOIDは、ニッチな存在である方が、むしろ世の中にとって健全で良いことなのかもしれないし。