chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

「日本の鎖国主義的な政策」?

 
大前研一「ニュースの視点」〕
KON196 株価を下げる大きな要因「日本の鎖国主義的な政策」
http://www.ohmae.biz/koblog/viewpoint/987.php
 

最近の日本の株安の原因についての記事。
この点については同意なのですけどね。

日本の場合には、特に何かの反動ということではなく、
単に世界経済の中での影響力や存在感が薄らいできていて、
その結果、この低水準に甘んじているという何とも気の毒な
状況なのです。
 
そして、まさにこの低水準な日本市場の株価に
今の日本経済の実力が現れていると言えるでしょう。

 
次のこれはどうなんだろ。
 

もし、日本市場における外国人投資家の重要性を理解していれば、
例えば、米系投資ファンドスティール・パートナーズによる
ブルドックソースの買収に干渉するような動きを
するはずがありません。

 
確かに短期的にはこのことも影響を与えるかもしれないが、そんなことは本質ではないんじゃないか。
なぜかというと、日本はそもそも、長年に渡って過剰な貿易黒字を続けている国なのであって、ただでさえ国内の預金がだぶついて、投資先に苦慮している国だろう?。アメリカの国債を山ほど買ってみたりさ。そこに海外資本を呼び込まなないと困る理由なんて、ぜんぜんないはず。
株の仕手筋に国内の株価を吊り上げてもらって喜んでたなんてもうね、アホかと。バカかと。日本の余剰資金がどこに行って配当や金利を稼いでいるのかよく考えろ。
 
日本経済が停滞している原因は、国内の資金が国内の必要なところでうまく回らなくなっていることこそが本質なんじゃないのか。で、その原因をさかのぼると、どこに行きつくかといえば、財政赤字だったり、年金問題だったり、医療問題だったり、少子化問題だったりする訳。社会不安から老後の生活を守るために、個人資産が目減りすることを過剰に嫌う国になってしまっていることが、問題をこじらせている。
 
財政赤字や、年金問題や、医療問題や、少子化問題が、海外からの投資で解決すると思うか?
そんなわけはない。この認識が間違っているならぜひ聞きたい。
 
こういう社会的な問題を解決しないかぎり、海外からの投資があろうが無かろうが、どうあがいても日本の地盤沈下は続くんです。