chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

人は人を救えない鬱

一連の論争の続き。考えが纏まっているわけではない。
たぶん俺より少し年上の人のエントリーだと思う。「ブギーポップ」って単語が出てくるあたり。
 
人は人を救えない --- あの頃の僕らは胸を痛めてブギーポップなんて読んでた
http://d.hatena.ne.jp/tokoroten999/20080607#mosobun

 昔ね、パソコン通信時代とかインターネット黎明期って、大人しかいなかったのよ。みんなインテリとオタクと小金もちを悪魔合体させたような連中でさ。ネガコメ、誹謗中傷どんとこい、アホバカキチガイウェルカム、みたいな世界でさ。そんな自由な言論空間が、なにがしか素晴らしいものを生み出すかも、みたいな思いがみんなあったわけだ。*2

 時は流れ21世紀。小学生がニコニコ動画を見ているような時代。「死ね」って誰かがネットで書き込んだことにより、痛ましい事件になった。*3

 
半泣きになった。全文引用したいぐらいなんだけどこの辺で止めとく。
「人は人を救えない」・・・それが真なのだとすると、じゃぁ、毎日たくさんの人が深夜まで仕事しているのっていったいなんなの?って思ったけど、そうか、それは、それを求める人が居るからな訳だ。
 
「求めよ、さらば与えられん(与えられるだろう)」
 
助けを求める人を助けることはできるかもしれない。助けられない場合もある。
助けを求めない人を助けることはできない。
なんだか、悲しい。助けを求めよう。助けを求めなさい。助けを求めることを教えなさい。
 
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ネガコメの話で、学生の自殺の話が引き合いに出されるのを見かける。一方で、某アナウンサーのように、完全にネガコメが排除されたブログを書き、しかしそういう管理下にあるが故に自分の心情をブログ上に吐露することさえ許されずに、自殺していった人も居る。
 
自殺の話をこういう風に引き合いに出すのは不謹慎だとは思うのだけれど、いろいろと、対照的な話だと思った。だれの目もはばからずに好きなことを自由にブログに書き散らかせる自分は幸せ者ですね。
 
学生の自殺の件
http://mainichi.jp/seibu/photo/news/20080601sog00m040004000c.html
 
某アナウンサーの自殺の件
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080526-00000036-mai-soci
 
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交通事故と、インターネットが原因で起こる問題を比べてみる。
 
交通事故の場合、まず法律が色々決まっていて、車を運転するには免許が必要であり、スピード制限などの諸々の規制があり、それでも起こる事故については、保険などの処置がある。
 
かたやインターネットでは。
必要な法整備が進んでいるとは言い難く、免許も無く、規制はごく基本的なもののみで、インターネット上で起こるトラブルを救済するような保険は、・・・調べたら出てきたりするのかな。聞いたことないけど。
 
インターネットが社会にとって欠かせない基礎インフラとして位置づけられるようになったら、それに伴ってうっとうしい法規制が色々生まれるのはやむを得ないのかもしれない。その法規制には、ネガコメ禁止みたいなものも盛り込まれるんだろうきっと。法律は多数決で決まるものだろうから、沢山の人がそう望むのなら、そうなる。
 
インターネットが社会のインフラとなったとき、それは同時に、個人のガス抜きの場では無くなるということか。今はその過渡期にあると。
 
繰り返すけど、

 昔ね、パソコン通信時代とかインターネット黎明期って、大人しかいなかったのよ。みんなインテリとオタクと小金もちを悪魔合体させたような連中でさ。ネガコメ、誹謗中傷どんとこい、アホバカキチガイウェルカム、みたいな世界でさ。そんな自由な言論空間が、なにがしか素晴らしいものを生み出すかも、みたいな思いがみんなあったわけだ。*2

 

こういう空気が失われていってしまうことは、寂しい。
それは単なるノスタルジーってやつなんでしょうかね。