chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

崖の上のポニョ見てきた。

 
参考は先ずこちらのエントリー
たけくまメモ : 宮崎駿アヴァンギャルドな悪夢
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_fb6c.html
 
常識を疑わせるための映画?「崖の上のポニョ」感想 - ハックルベリーに会いに行く
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080720/1216554852
 
で、見に行ってきました。事前にこういう予備知識を仕込んでいったせいで、そういう事前知識無しに見に行った人の感想とはだいぶ違う感想になったとは思いますが、むしろそういう予備知識のおかげでストレートに楽しむことができました。
 
 
で、私の感想。とりあえず箇条書きで。一部ネタバレ含みます。
 
・この作品は、子供向けの体裁をとりつつ、実はその親に向けたアニメ・・・つまりちょうど自分ぐらいの世代(30代ぐらい)に向けたものなんだな、と受け止めた。
・もっというと、たぶん、前回ゲド戦記を作って各方面から酷評を受け、宮崎駿氏自信も批判的な事をいっていた記事を読んだ記憶があるのだけど、氏の息子であるところの宮崎吾朗氏に見せること」を強烈に意識して作られた作品なんじゃないかと想像した。作品の集中力の高さ、密度の高さは、これまでのジブリ作品には無かったタイプのものだ。一言でいうなら「オヤジのクソ意地」みたいなものを感じたのだ。
・「?」なシーンが出てきては、何のフォローもされず放置されたまま物語は進む。この点は批評家には評判が悪いのだけれども、この点にも従来の作品とはひと味違うものを感じた。それが完全に意図的なもので、痛烈な自己批判であるようにも見えるのだ。
・いろんな皮肉っぽいシーン、それ一つ一つのシーンは、それだけを抜き出すと、なんだかもうそれだけですっかりMAD作品に見える。ジブリでMADといえば、これまでトトロなどを魔改造・魔編集したMAD作品なんかがニコニコやYoutubeなどで有名(笑)で、結局削除されて今みられるのはせいぜいYoutubeのこの辺だけなんだが・・・
http://jp.youtube.com/results?search_query=%E3%82%B8%E3%83%96%E3%83%AA%E3%80%80MAD&search_type=&aq=f
・・・で、この辺のMAD作品が削除されるに当たって、いくつかは氏の目にも触れたものと想像されるんだが、
「駿さん、MAD的な手法を自分の作品に取り込んじゃったよ!!!」
っていうのがもう一つの感想。もちろんそのクオリティはアマチュアのクソMADを遙かに超えた次元で。
 
MADをこよなく愛する人間の一人として、これはなんだかうれしくてしょうがない!
MADをこき下ろす批評家に評判が悪いだと?そんなものクソくらえだ!
 
次なる展開は、じゃぁ、この「崖の上のポニョ」を素材としてアマチュアが何かMAD作品を作るとしたら、どんなものになるか?っていうことなんだが、この作品自体が非常に高度なMAD作品的な一面を持っているために、このハードルはかつてなく高い。これはもう、やられたとしか。
 
さて。
  



 
てか、いやむしろ、いまだかつてないほどMADと相性が良いような気がしてきたw