非コミュ度数１００の俺の場合、まず、「コミュニケーション」＝「キモいもの」なんですわ。以下、そういう視点で考えたこと。
ブコメのキモさの境界線 --- あとさきかんがえないブログ（仮）
http://d.hatena.ne.jp/WeakWalker/20081108/1226134314
空気を読まない誹謗中傷がキモいという意見には、まったくおめでたいやつだなーという感想。
ある程度年もとれば、調子のいいことばかり言っているやつにろくなやつが居ないということには経験的に気がつく。自分が嫌われないように周りの顔色を伺いながらごますってるような奴とか、空気を読んで人が喜びそうなお世辞を好んで言うやつとか、それこそキモい。気持ち悪い。最低。
でも、それがその人にとって、今までの人生で積み上げてきたノウハウだとすると、そういう人だけを気持ち悪いと言って責めてもしょうがない。根本的に、そういうものが必要とされてしまう人間社会って何なの？と。お世辞を言わないと生きていけない世界ってどうなのよと。
人というのはたぶん、生死にかかわるような窮地に立たされると、誰彼かまわず助けを求めるようにできている。それはもう本能的に。自分だってそういう状況になったらそうするだろう。こういうとき、それまで愛想の悪かったやつよりは愛想のいいやつが得をしそう、な訳で、そういう時のために普段お世辞を言っているのだとしたら、それはそれで合理的な行動なのかもしれない。
でもなんかその、人間が「本能として」もっているもの、というのは、冷静に理性的に考えると、なんだかとても気持ち悪いものに思えてしまうんだ。わかるかなこの感じ。食欲然り性欲然り。これは逆の見方もあるだろう。人の本能的な、不可解な部分こそが人の魅力だという価値観も、一応理解しているつもり。
ここでいう「気持ち悪さ」はどこからくるかというと、それは人の非論理的な部分だったり、矛盾した側面だったりして、それはもう例外なく誰しもが持っている物だ。自己矛盾をかかえない人なんて想像できない。非論理的＝キモい、としてしまうのは短絡的すぎるというか、思考停止のような気もするが、ある程度は当てはまるだろう。要はこういう３段論法
・人は皆、非論理的な部分を持っている
・非論理的な部分はキモい
・したがって人は皆、キモい部分を持っていると言える
で、ブコメのキモさというのは、人が皆、本質的に持っているキモさの一部が可視化されただけちゃうんかと。これはブコメを発する側だけがキモいとは限らなくて、ブコメは理論的な問題点を指摘しているのに、受け取る側が矛盾した反応を返してわけわからなくなってるケースとかもありがちな光景なわけで、キモさ度合いはどっちもどっち。
そういう人間のキモさが可視化されてしまうWebサービスというものが有りか無しか、という議論なら、もうちょっと議論されてしかるべきかもしれん。もっとも、それが可視化されないWebサービスというのは、大手企業の公認Webページみたいなものばかりの、つまらないものになってしまうだろう。逆に、人間が本質的に持つある種のキモさが、意図する/しないにかかわらず可視化されてしまうことのあるブコメは、だからこそおもしろいし、価値のあるものだと俺は信じているよ。2chとかも同じだね。
キモくないただのブコメに、興味はありません！
関連
はてブのなにが気持ち悪いのかさっぱりわかりませんという人が多いので説明してやる --- よそ行きの妄想
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20081106/1225952057
