chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ガンダム世代が支える円高と、その将来について

 
晩飯を食いながら週刊誌とか読むと、不況の嵐ですね。
一番悲観的な見方では、世界恐慌並みの40ヶ月・・・3年半ぐらい?にも長期化すると見る人も。
金融引き締め→ローンが組めない→消費冷え込み→失業者増大、会社倒産→最初に戻るスパイラル
 
ただ、ではこの不況にどう対処すべきかということについて、歯切れの良いことが言えてる人って少ないね。
対処方法がわからないというのは、実のところ、現状分析についてだって、表面的なことしか理解できてなくて、その本質的なところって、まだまだ誰もよくわかってないんじゃないかとも思われる。
 
自分にとって一番やっかいだなと思うのは円高。日本が既に単月では貿易赤字国に転落しているらしいこと。
これが長期化すると、非常にまずいことになるわけだが、・・・日本もそのうちアメリカみたいにとんでもない貿易赤字を抱え込む国になるに違いない。
 
日本の円高の根っこを支えているのは、製造業の国際競争力だったろうと思うんだが、頑張っても頑張っても円高で相殺されるという。海外旅行は安くなるから、そっちで回収しますか。
 
製造業の国際競争力といえば、産業用ロボットの活躍というのも無視できない。で、その産業用ロボットを支えているのは、今油の乗りきった30代〜40代の技術者。ガンダム世代だよ。ガンダム世代が今の日本の国際競争力を根っこの部分で支えていると俺は思っているよ。いや別に、鉄人28号でも鉄腕アトムでもいいんだけどさ。そういうロボットアニメを見ながら育った世代だってこと。
 
で、そのガンダムを作った人たちが今、何を目指しているかっていうところは、実はこの先30年ぐらいの未来にむけての指針になる可能性があるかもしれないと、結構本気で思っている。ちょっと古いけどこの記事。
 
東大工学部で富野節が炸裂!ロボットの開発なんかやめましょう!
http://ascii.jp/elem/000/000/142/142837/

 そうすると、有限の地球を永遠に使っていくぞと言うための工学論という、“循環工学”という言い方、本当は地球工学で良いんですけれどもね、というものを、目指すべきでははいか、創出するべきではないか。それはなにも地球工学という言い方でなくても、それがもっと一般的に親和性を持った表現が手に入ればいいなと思っているし、そういう言葉遣いを間違いなく投下していかなければいけない時代が来ているのではないかというのが、僕の感触です。それはおそらく僕自身の世代では創出することが出来ないと思います。皆さん方の時代でなんとかがんばっていただいて、未来を見させていただきたいなと思います。

 
折あるごとに、このテーマについて考え直すんだけど、考えれば考えるほど、大事な話だと思うよね。
 
これぐらいスケールのでかい話になると、3年間の不況とかちっちゃいことでゴタゴタ言ってるんじゃないよ、と思えてくる。負の連鎖を断ち切るためには、じつはこういう、桁違いにスケールの大きな話をしてみることが特効薬になったりするかもしれん。