chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

「仕事したら負けだと思っている」とは

2chとかでたまに見かけるんだけど、面白い表現だよねコレ。
「仕事したら負けだと思っている」というのが、どういう状態なのか、かみくだいて見ると、
 
(1)仕事はしたくない。
   ・・・ごもっとも。
(2)自分の意思にそわないことを、強制的にやらせられるのは良くないことだ。
   ・・・ごもっとも。
(3)(1)と(2)を両立できている今の俺は勝ち組。
   ・・・それはうらやましい。
 
こういう状況を一言で説明しきってるんだよね。
 
勝ち負けにこだわる姿勢から透けて見えるのは、「生きていきたい」という意思はしっかり感じられるということ。ここが楽しい。
もし「べつに野垂れ死にしたっていいやぁ、生きていく気力ゼロだし」なんていう状態だったら、勝ちとか負けとか、そんなこともうどうでもよくなってるはず。「○○したら負けだと思っている」という表現は裏返すと「○○していない今の俺は勝ち組」と言ってる訳で。この「勝負に勝って、生きていきたい」というしっかりした意思が感じられるのが頼もしい。
 
不動産収入などのおかげで会社勤めせずに安定した収入のある人も居るとは思うけど、そういう人が全く仕事してないのかというとそんな事はなくて、仕事をしている実時間に対して非常に余暇が多い、ということだろうから、こういう人は「仕事したら負けだと思っている」っていう言い方はしないよね。
 
この「生きていきたいという意思はしっかりもっているが、仕事はしたくないし他人の言いなりになるのも嫌だ」っていう矛盾を堂々と表明している感じが、愉快愉快。単純に考えれば「それって親のスネかじってるだけじゃんw」て言う話なんだけど、「私は親のスネをかじって生きてます!」っていうことを堂々と人前で表明できる平和な世の中なんだなぁ、って事がさ。
 
で、これを「信頼関係」というキーワードからひもとくと、この状況って極めてシンプルに親子の絆、親子の信頼関係で成り立っている話なんだよなぁ。つまり「仕事したら負けだと思っている」というのは暗に「俺には信頼できる立派な親が居るぜ」ということさえも表現している。親じゃなくてヒモかもしれないけど。まぁそれはこの際どっちでもいい。
 
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この状況を、もうちょっと違う角度から見てみる。
今世の中にニートといわれる人が□□万人ぐらい居る一方、産業用ロボットが□□万台ぐらい稼動している。とすると、人間が仕事しなくたって、代わりにロボットが仕事してくれているんだから、ロボットが生み出す富をニートに回せば、ニートの分ぐらいはべつに支障なく世の中まわっていくじゃん。なーんてね。
 
ただまぁ、問題は、今の産業用ロボットは人間より寿命が短いということ。余命が短いといえば、親もそうだね。このあたりをもうひとひねりしたら、なんか面白い話ができあがりそう。