chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

秋月もちょっとづつ変わってきた

秋月電子通商のことね。
http://akizukidenshi.com/catalog/default.aspx
 
 
以前は激安で面白いけど中途半端なキットがたくさんあったんだが、だんだんそういう品揃えが減ってきた。代わりに、完成品でそこそこの値段のするものが増えてきた。・・・10年前と比べて、という時間軸で見たときの話だけど。
 
秋月はなんだかんだいっても、秋葉原の裏通りを代表する店の一つだ。2008年12月末に見て回った時点で、メイドカフェの類の店が秋月電子をまるで取り囲むように半径50m以内に7店舗以上もあったと思うが、これはいつも人だかりのできている秋月の客が立ち寄ってくれることを期待してテナントの場所を選んでいる、と言っても過言ではないはずだ。
 
秋月が長年その人気を保ってこられた理由はなにかと改めて考えると、
・激安な部品がたくさん
・商品の回転が早い。旬な物が置いてある
・オリジナル商品もたくさんある
・いつ来ても、何か新しいものが見つけられる
 
私が考える秋月の魅力は何かと考えると、こんなところ。

ではこれがどのように変化しつつあるかというと
・激安だけど時代遅れな部品の割合が増えた
 これは多分に客のせいもある。時代遅れな部品を買い求める中高年の客の比率が相対的に高いこともあるとは思う。でも、もうちょっとチップ部品の品揃えに本腰を入れてほしいと思うのは私だけじゃないはず。
 
・新しいオリジナルキットが減ってきた。
 部品を供給する側の環境の変化の影響もありそうな話。まず、激安大量生産品は中国に移ってしまったこと。国内で生産されるのは高付加価値な少量生産品で、その部品も余剰ストックを持たなくて済むように在庫管理が徹底されるようになった。そこだけ見れば良いことなのだけれど、反面、大量生産の予備・余りや、デッドストックの横流しのような部品が秋葉原の裏通りに流れてくる流通経路がすっかり貧弱になってしまったのだ。無駄の排除がこんなところに影を落としているんだよね。
秋月がいくら秋葉原のオタクに名が通っているといっても、全国規模の会社から見れば中小企業にすぎない。正規の流通ルートで激安部品をそろえようとしたらかなり厳しい環境のはずで、こういう環境の変化が秋月の品揃えにも影を落としつつある。最近のチップ部品がキット向きではなく、量産のトレンドから完全にはずれてしまったような部品ばかりでキットを構成せざるをえないという問題もありそう。
 
・一方で、完成品が増えた。
 台湾製品とかね。多忙なビジネスマンにも役に立つもので、激安のものを探せばそうならざるをえないというのは解るのだけど、それなら秋月じゃなくてもいいわけでさ。
 
・ロボット工作関係の風通しは良くなりつつある
 ロボコン関係の影響か。でもまだ中途半端。正規の流通ルートのブランド品を扱わないのだからしょうがないとも言える。
 
買ってみたのはこのへんの部品。
 
 圧電振動ジャイロ http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-02758/
 ムラタセイサク君(自転車に乗るロボット)のキーパーツらしい。
 
 加速度センサモジュール http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-01425/
 ±2Gしか測れないけど、おもちゃレベルの工作になら、いろいろ使えそう

 照度・周波数変換フォトIC http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02443/
 天下の浜ホトの部品がこんなところに。性能はピカイチ。2個400円は使い方知ってればお買い得。
 
競争力のある商品は競争力のある部品から。