聞き慣れた音楽は、それぞれ、それをよく聞いていた時代の思い出が、セットになっている。
離婚した後、数ヵ月間、家ではショパンをかけっぱなしだった時期があった。
ニコニコ動画を毎日見るようになるまで、それは続いた。今日、久しぶりにショパンでも聴こうか・・・と思いつきはしたものの、それと同時にショパンを毎日聞いていた頃の事を思い出してしまって、・・・なんだか、聴く気を無くしてしまった。
合唱の音楽を聴くと、小学校の頃を思い出す。
ロックバンドを聞くと、中学の頃を思い出す。
オーケストラや吹奏楽を聞くと、高校の頃を思い出す。
シンセやDTMの音楽を聴くと、専門学校の頃を思い出す。
ボサノバを聞くと、社会人になった頃を思い出す。
古楽を聴くと、転職した頃を思い出す。
ここに、「ショパンを聴くと離婚した頃のことを思い出す」が加わったわけだ。
最近は、ボーカロイド、初音ミクの曲をよく聞いている。初音ミクの曲が今一番ストレスなく聴ける理由の一つは、そこに何も思い出がくっついていないからなんだな、ということに気がついて、あぁそういうことか、と思った。
何年かしたら、初音ミクを聴くたびに、今30代後半の、バツイチ生活を思い出すようになる時が来るのかな。