chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

日本のIT産業がGDP成長に貢献していない件

ネタ元 日本のGDPは 1992年以降まったく増えてない この間、中国は11倍、インドは8倍、アメリカは2倍に
http://chitekizaisan.blog28.fc2.com/blog-entry-1301.html
 
この流れだと、1992年というのは「バブル崩壊」ということばかり大きく強調されるのだけど、記憶では、ちょうどこの頃から、職場へのパソコンの導入が本格的に始まった。1992年から現在までの18年間というのは、パソコンやそれに関連する産業が成長した時代だった・・・はず・・・なのに、GDPは増えていない。バブルの後処理も問題だったのかもしれないが、この「伸びるべきものが伸びなかった」ということの方が、実はよっぽど問題なんじゃないかと思う。
 
この間、国内では巨大なソフトウエアのプロジェクトは色々あったはずだけど、GDPの成長に寄与したものは?と考えると、ほとんど出てこない。そこそこ成功したものと言えば、せいぜい既存業務システムのコストダウンか、広告モデルの無料サービス、中抜き流通サービス、価格UPに転嫁できない無駄機能付き家電製品とか、そんなパイの奪い合いのような仕事ばっかりだった。これはね、プログラマに優等生が多すぎるせいだと思うんだ。優等生ってのは、既存の物を改良するのは得意だけど、ゼロから全く新しいものを作るのって苦手な人種。その結果がこのザマだ。
 
やっぱりこれは、ソフトウエアが英語であるせいで、日本の国益が大きく損なわれているに違いないと思うんだ。優秀なソフトウエアエンジニアほど、それを否定してくれるので困っちゃうんだけど。でもな、国内で日本人が書くソースコードのいったい何%を、外国人が読むというんだい? 英語が苦手な日本人プログラマーが苦労して英語で書いて、英語が苦手な日本人が苦労して英語で保守する。そんな無駄を一体いつまで続けるつもりなんだ馬鹿野郎。 本当に英語が効率的というのなら、仕様書から業務マニュアルから就業規則まで全部英語で統一してみやがれ。
 
コンピュータが8ビットや16ビットだった時代には、日本語プログラミングなんてpgrっていう認識は正しかったかもしれない。けど、今、最大のボトルネックはそこじゃない訳。せっかく面白いアイデアを持ったDQNが、「英語が苦手」っていうだけでプログラマーへの就職の機会を逃す。それを個人の責任にするのが正しいのかね? 国家ぐるみでこんだけ英語教育やってるにもかかわらず、世界中から英語力で馬鹿にされてるのが日本という国なんだぜ? 日本人なんだから日本語でプログラミング出来るようにすればいいじゃんか。
 
英語が得意な奴は、そのまま続ければいい。でもそれが苦手なやつのために、日本語プログラミングという道があるんだってことをもっとアピールして広めるべきだと思うんだ。