chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

科学技術はジェノサイドの抑止力に成り得るか

ジェノサイドとは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89
 
例の戦争の体験談を読んでしばらくして、少し頭が冷えたところで気がついたことがある。
この一連のストーリーの中には、例えばラジオのような情報入手手段の話が出てこないということだ。
 
地図を見返すと、カリノヴィク→ミジュヴィナ→フォーチャへのルートは現在のスルプスカ共和国の領内であり、結果的には無駄骨だったことが解る。フォーチャには伝統あるモスクがあったので、そこを目指せば安全なはずだという思い込みで行動してしまったことが、悲劇を拡大する要因の1つになっている。
 
もし、・・・などと言っても意味はないのだけど、それでももし、同じ距離を逆向きの方角に逃げていたら、あと少しでボシュニャチの勢力下に入り、そんなに長期間苦しい思いをしないで済んだ可能性がある。
また、この話ではフォーチャの近くに1〜2ヶ月潜伏して様子を伺っていた旨の話があるが、もしラジオなどで情勢が好転する見込みが無いことが早々に解れば、3日ほどでボシュニャチの勢力下まで移動することが可能な位置だったのに、何も情報がなかったために、長期間に渡って苦しい潜伏を続けなくてはならなかった。
 
こういう状況下で役に立ちそうなアイテムと言えば:
 
・先ずラジオ。
食料が何も無い状況なので、当然電池も手に入らない。だから普通の電池式のラジオではダメだ。太陽電池とか、手回し発電機とかで動き、かつ小型軽量のものがもしあったら、役に立っていた可能性がある。
たとえばこういうやつ http://www.sony.jp/topics/pav/icf-b01/index.html
 
・地図。可能なら携帯GPS
そうなんだよな。この話の中では地図さえ出てこないんだ。
 
・携帯電話?
1992当時は、当然携帯電話なんて普及してなかったのだが、もし今ならどうなるだろう?。山の中を逃げる場合、携帯の電波が届かない可能性がある。それにどの道、数日でバッテリが切れてしまう。一応、太陽電池付きの携帯電話なんていうのもあったっけ。それならサバイバルに使えるか。ただし通話できたとしても、この話のケースのように警察がジェノサイドを行っている場合、逆に携帯の通信履歴から大まかな居場所を突き止められてしまうとか、いっそ中継局を全部OFFにして携帯電話を機能させなくしてしまう、なんていうことも可能なので一長一短というところ。総合的には持っておいた方がいいのだろう。写真を取ったりとかの用途もあるだろうし。
 
・インターネット?
この話の舞台となっている1992当時は、まだまだインターネットなんていうものは広くは普及していなかった。今であれば、避難所でもインターネットが使えると期待できる。そこから被害状況の写真などを目に付くサーバーにUPしていけば多くの人の目にふれるようにすることができるだろう。ただしそれでも、警察がジェノサイドを行っているなどと言うケースでは、通信回線が全て切られてしまって機能しなくなる可能性がある。衛星インターネットなら妨害を受けずにすむか?
衛星インターネット http://planet-net.jp/ipvsat.html 一式リースで月額約10万円とな。うむむ。パラボラアンテナも必要で、逃げながらおいそれと利用出来るものではなさそうだ。