chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

みんなで知恵を絞ってデフォルトしない仕組みを構築したら、いつのまにか国債残高が天文学的数字になってしまったでござる。

 
・個人が作った負債の場合、その人が死亡したとき相続人は負債の相続を放棄することができる。
・株式会社なら、倒産すれば社債や株券は紙切れだ。(電子化されてますねサーセン
 
・今の国政は、政権が変わっても国債はそのまま引き継がれる。借金以外の方法では返済不能国債を、相続放棄することができない。これではそのうち、まともな経済感覚を持った人は誰も国政に関わりたがらなくなる。
 
・もし、国債という制度をやめて、全部を党債(政党の借金)という位置づけにしたらどうなるだろう。自民党時代に膨れ上がった国債は、自民党員がその返済の責務を負うことにするのだ。自民党時代には与党であることによる恩恵をたらふく受けてきたのだから当然だろう。しかし実際には、今の自民党は数十億の借金でひぃひぃ言ってるらしいから、そんな連中に自力で何百兆円もの借金を返済する能力などあるはずがない。つまり、自民党時代の国債自民党政権陥落と同時にデフォルトだ。金融機関はとんでもない大混乱で、銀行や企業がばたばた潰れ、世界中を巻き込んで酷いことになるだろうな。
 
国債 --- wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%82%B5

君主が発行する公債は、君主の私的債務か国家の公的債務かの区別が曖昧だった。償還の原資が必ずしも保証されておらず、資金繰りに困った君主により恣意的に債権放棄させられる危険性ばかりでなく、次代の君主が先代の債務を引き継がないなどの原因でしばしばデフォルトに陥った。

国債が安定して発行されるのは、恒久的な議会が国家の歳出と歳入・課税に関する権利を国王から奪取し、君主の私的財政と国家の財政(国庫)を分離する時代まで待たなければならなかった。

 
みんなで知恵を絞ってデフォルトしない仕組みを構築したら、いつのまにか国債残高が天文学的数字になってしまったでござる。
 
これは明らかに、制度的欠陥ですよ。こんな制度が将来数百年に渡って続くなんてありえない。

  
・政党などというものは、そもそも金融機関に土下座したってせいぜい数十億〜数百億円の借金が出来る程度の信用力しか無いのだ。にもかかわらず、政権を取った途端に毎年何十兆円もの国債を発行し、しかも政権陥落した後は、税金以外でその債務を返還する責務を負わない。手品のようだ。国家の税収があるからと言って、そんなことが許されるのか?
 
民主党に政権が変わってから、民主党も早速何十兆円もの国債。これにはまったくがっかりだ。自民党時代の借金を引き継ぐ民主党政権にその自覚は薄いようだが、今の民主党にそんな金額の運用を任せられるような信用力など無い。
 
・収入が限られるのに債務だけ責任取れっつっても理不尽か。じゃぁこういうのはどうだ。まず国の歳入を、政党支持率に応じて各政党に振り分ける。例えば100兆円の歳入が有ったとして、政党支持率が50%なら、50兆円分の予算の使い方を決める権利をその政党が得るわけだ。
・その上で借金が必要なら党債を発行して国政に使う。後年に党に振り分けられた歳入を使って党債を償還する。信用の無いことばかり言っている政党は党債など買ってもらえないだろうし、多額の党債を発行したあとに支持率が急落するようなことをやらかせば、たちまち債務超過だ。これなら財政破綻するのは国政ではなく政党単位に限られる。国債のデフォルトで国の行政全体が機能不全に陥るような事態になるよりは、よっぽどましだと思うが、どうだろう。
 
・選挙戦が始まったけれども、こういう事を考えながら連中の演説を聞いていると、まったくおままごとのようだ。連中には「金融機関から数十億〜数百億円の借金が出来る程度の信用力しか無い」という事実、それが全てを語っている。こんな連中にまともな国家財政の運用を期待する方が間違っている。何百兆円もの国債の根拠になる「国の信用」などというものが、いったい今の選挙戦のどこにあるというのだ。
 
参考
日本国の政府債務がついに1千兆円の大台を突破したそうです。
http://d.hatena.ne.jp/glocaleigyo/20100619/p2
 
無利子国債 --- うーぱー日記 ( 機関投資家戦略室 )
http://d.hatena.ne.jp/uupa/20090207/1234010996
相続税がかからない「無利子非課税国債」構想なんていう話をしていた時期もあったのか

追記 
国債デフォルト宣言をした後はどうなる? - BIGLOBEなんでも相談室
http://b.hatena.ne.jp/entry/soudan1.biglobe.ne.jp/qa4767209.html
 
借金生活の先に未来はあるか? --- JB Press
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3841
 
自己主張のために日本をボロカスに偏向報道する大新聞社説
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20100630/1277884955
 
日本が活力を取り戻すたったひとつの方法
http://d.hatena.ne.jp/skicco2/20100702/p1
 
7/12追記
特集「日本倒産」 あなたは消費税30%に耐えられますか
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20100705/215277/
日本人の貯蓄が国債によってかさ上げされてることには一言も触れない日経BP。そんな事解ってるだろうに、息をするように印象操作。マスゴミめ。
 
2011/6/24追記
この記事を読んで、うっかりまた同じエントリーを書くところだった
麻生が仕掛けた“時限爆弾”消費税10%強行する背景
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110624/plt1106241450002-n1.htm