chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

「借りぐらしのアリエッティ」見てきた。

  
・この世界観はかなり好き。涙腺が緩んでやばかった。
・尺は普通の映画だけど、大作感はない。なんでかなーと思い返すに、ジブリアニメによくある派手なアクションシーンが、ほとんどなかった気がする。「アクションで魅せる!」みたいな場面がなく、淡々と世界観を描く感じ。
・もし監督を宮崎駿がやってたら、派手なアクションがもっと増えてたかもしれないけど、この作品にはそういう作風が合わないとみて、あえて監督しなかったのかな、とか思った。宮崎駿がやらなさそうな演出、悪くなかったと思う。
・いかにも2次作品が作り易そう。フィギュアとかミニチュアハウスとか、いろいろ売れそう。2次作品が世の中にあることを前提として、あえて語り過ぎないように、自制している感じ。見た人の中で話をふくらませることで、やっと話が完結するということを、むしろ積極的に狙ってるんだろう。それでもまぁ説教じみた台詞のやりとりが唐突に1度だけ出てくる。なんかすごい葛藤がにじみ出てる気がする。
・ラスト、どこに流れ着くのか描かずに終わるのは、最初物足りなく感じたが、どこに行き着くのか描かなかったことで、「ひょっとしたら私の近くに来てるかもしれないよね」っていう空想を広げることが容易になる効果を狙ったのだとしたら、とてもGJだ。
・この話の中で出てくる精巧なミニチュアハウスは、いまどきのプラスチックなフィギュアに対する1つのアンチテーゼなのか!?とか思ったけど、まぁそこまで被害妄想に走ることもないか。今の駿節を聞いていると、そういうことも言い出しそうだけど。私はミニチュアハウスも好きなので、この映画をきっかけにミニチュアハウスのファンが増えてくれるのだったらうれしいな。
・ほんの一部分だけど、顔の部品が顔から浮いているように見えてしまうシーンがあって、そこだけ気持ち悪かった。顔のパースが崩れているというか。ほかの人は気にならなかったんだろうか。それとも俺の精神状態がヤバイのか?単純にテクニカルな問題だと思うので、今からでも直したほうがいいと思った。
 
・今、関連の記事を見ていたら、最初は「小さなアリエッティ」というのが表題の候補だったらしい。私は「小さな」のほうがよかったと思う。「借りぐらしの」っていうけどさ、引っ越すにあたって「返す場面を描かなさすぎ」。借りてるって言い張るなら、返す場面も描けよ。取ってつけたように「借りぐらしの」なんてセンス悪い。